秋田サッカーレポート

【ゆめすく】ブラウブリッツ秋田 青木翔大選手が築山小学校で特別授業「生徒たちが話をすごくよく聴いてくれていて、ありがたかった」

ブラウブリッツ秋田の安田祐生選手が11月17日、秋田市の築山小学校で実施した特別授業「ゆめすく」を取材しました。

【引用】「ゆめすく」とは

ブラウブリッツ秋田が、ホームタウン活動の一環として実施している「ゆめすく」は、ブラウブリッツ秋田の選手などが学校を訪問し、プロサッカー選手という夢を叶えた経緯を踏まえ、「夢を持つことの大切さ」「夢を追いかけることの重要性」を伝える活動です。 

「ゆめすく」は東電化工業株式会社さま、東商事株式会社さま、株式会社ピー・アンド・エスさま、株式会社日産サンティオ秋田さま、株式会社伊徳さまに協賛をいただいて実施しております。

 

青木選手は「挑戦」と「感謝」を大きなテーマとし、挫折・高校時代・プロになっての3つの章立てで生徒たちに話していきます。

小学校時代に兄の影響でサッカーを始め、県選抜に選ばれるほどになり自信が生まれます。そこで湘南や横浜FMなど3つのJクラブのジュニアユースを受験するも、すべて受からず「人生で一番悔しくて泣いた」ほどの経験をします。

それでもサッカーをやめずに、中学時代も両親のサポートを受けながら成長。高校では「すごい反抗期だったこともあり、家を出てみよう」と、茨城県の鹿島学園高校に進学。「1年時からバリバリ活躍して将来は日本代表に」という自身の理想とは裏腹に、配属はもっとも下のチーム。さらに寮生活ならではの関係性に配慮しつつ、洗濯など身の回りのことをすべて自分でこなす必要に迫られ挫けそうになった際に、母の激励によって持ち直したこと。

 

桐蔭横浜大学では、両親に学費を払ってもらっている以上、サッカーと勉強を両立を決意して奮闘。するとプロチームから練習参加の要請があり、青木選手が参加。そのプレーぶりを見たコーチに評価されたことなどからプロ(横浜FC)への道が開かれます。

高校入学時の理想を胸に加入した横浜FCで、またもや壁にぶつかり、大卒2年目まではレンタルの繰り返し。満を持して臨んだ3年目で横浜FCに復帰するもわずか1試合の出場に留まります。それでも諦めずに空いている時間で練習を積み重ねて、それがいまに生きていること。

こうした経験談を踏まえて、前向きな挑戦と、両親や友人などを含めた周囲への感謝が大事だと何度となく繰り返しました。

 

質疑応答では、ある生徒が「何度も諦めずにやったのがすごい。サッカー選手ではないが僕にも夢があるので、諦めずにやれば必ず夢に近づくと思う」と青木選手の授業に対する感想を述べ、拍手が起きました。

 

上のハイタッチの写真は「ゆめすく」終了後のものです。

これ場面とは別に、イベント会場の体育館から控室へ移動する際、ちょうど下校時刻と重なったのか、教室から廊下に飛び出した子どもたちが青木選手にハイタッチをしていたのが印象的でした。こうした一つひとつの交流が子どもたちの記憶に残るのでしょう。

特別授業を終え、青木選手がインタビューに応じてくれました。

 

–先生をやってみた心境について。

先生っていうのは初めてですけど、一応教員免許持ってるんで。大学生のときに教育実習は行ったんで。それ以来です。

すごい緊張しました。伝わったのかなっていうのはすごい疑問なんですけど。自分が伝えたいことは言えたので。あとは生徒に伝わってればいいなと思います。

 

–特に子どもたちに伝えたかったことについて。

何事にも前向きに挑戦することと、あとは感謝することのふたつです。

 

–子どもたちとの話を振り返って。

質疑応答のときもすごい質問してくれましたし、明るい子たちが多かったので。こちらがパワーをもらったというか、もっと秋田のために頑張らなきゃなっていう気持ちに、あらためてさせられました。
(ここまでAAB質問)

 

–青木選手は子ども好きですか。

子どもは好きです。

 

–いろんな内容がありましたが、面白いと思った質問はありましたか。

「諦めないためには」とか、あと最後に感想を言ってくれた方もいましたし、すごいよく聴いてくれていて、ありがたいなと思いました。

 

–もともと青木先生は地域と関わる仕事に前向きに取り組んでいます。そのモチベーションはどこにあるのでしょうか。

直接地域の方と触れ合うことで、応援されてるなと感じますし、それを僕らはピッチで表現しないといけないです。

そういうことをあらためて強く感じさせてくれる場所なので。今後もこういう機会があるのならば、積極的にやりたいなとは思ってます。

 

–今季を振り返って。どんな1年だったでしょうか。

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