【トピックス】「無理だ」と言われても、壁にぶち当たっても。 夢クラス・大石田町立大石田小学校

質問タイムでは、子どもたちの質問に2人ともまっすぐに答える姿が印象的だった。
選手が学校を訪れ、子どもたちと夢について語り合う「日新製薬PRESENTSモンテディオ山形 夢クラス」。7月1日、背番号7・髙江麗央選手と背番号9・有田稜選手が訪れたのは、大石田町立大石田小学校。5、6年生、約40人と1時間と少しの時間を共有した。

昇降口のウェルカムボード。選手名に加えて、帯同するスタッフさんの名前が書かれているのは夢クラス史上初めてかも!?

会場の体育館に通じる廊下の両側には、ユニフォームや関連グッズがいっぱい。すべて、ある先生がご夫婦でお持ちの私物とのこと。ヘヴィなサポーターさんです。
簡単に自己紹介をしたあと、まずはいくつかレクリェーションが行われた。「ボールよけ」はドッジボールの要領で、2人の選手が足でボールを蹴り、コート内の子どもたちはボールに当たったらコートの外へ出ていくルール(外野はなし)。3分間で約半数の20人が残ったら子どもたちの勝ちだったが、残った子どもは19人。ギリギリで選手チームの勝利となった。

ボールよけは選手が蹴ったボールに当たったらアウト。ボールは柔らかいボールで、選手もやさしいボールを蹴っていたので、ご心配なく。

ストライカー・有田選手にこの至近距離で狙われては厳しいか。
夢の発表は代表して4人が発表したが、医者、プロ野球選手、お菓子屋さん、自然観察系ユーチューバーなど。それぞれどんなふうに興味を持ち、どんな目標を持っているのか、詳しく発表があった。

子どもが夢の発表中、まるでお父さんのような眼差しで見つめる有田選手。

高江選手もやさしい笑顔で拍手を送った。
それを受けて選手2人からメッセージ。
髙江麗央選手
まず、発表してくださった4人の生徒さん、ありがとうございます。
夢を持つことはすごい大事だと思うし、これからその夢に向かっていろいろ努力していくと思うんですけど、絶対、壁にぶち当たったときに挫折というのがあるので、それに打ち勝って、ぜひ夢を叶えてほしいなと思います。

「壁にぶち当たったときにあきらめないことが大事」と髙江選手。
有田稜選手
4人の発表を聞いて、感動したというか、すごいなと思いました。理由は、「こうだからこうなりたい」とか、自分が皆さんの歳の頃では考えられなかったことをしゃべっているなあと、自分も感化されたし、感動しました。ありがとうございます。

「夢を言葉にするのは大事」と有田選手。
引き続いて、選手2人から自身の夢の話の披露とメッセージが送られた。
有田稜選手
いまプロサッカー選手をやらせてもらっているんですけど、一番最初、僕はプロ野球選手をめざしていました。その理由は、お母さんによく、野球やバスケやいろんなことを教えてもらって、野球がやっと打てるようになって、それが楽しいなと感じてたときに、兄がサッカーを始めて、それについていくようになってサッカーの魅力を感じ、ずーっとサッカーボールを追いかけて、小学校から高校までずっとサッカーやってました。
1回、高校生でサッカーの夢をあらめて就職しようとしたんですけど、やっぱり心のモヤモヤだったり、自分がめざしてきたものを叶えたいという大きな夢を追いかけて大学に進んで、いまこうやってプロサッカー選手になれました。
夢を言葉にすることはすごく大事かなと思います。こうやってみんな、夢を言ってくれましたけど、こういうのは恥ずかしいことだし、大きな夢はいろんな人に「いや、無理だよ」とか、「できないよ」って言われるかもしれないけど、そこは自分を信じて、大きな夢に立ち向かってほしいと僕は思います。皆さんが大きな夢を叶えることを、僕は願っています。
髙江麗央選手
僕が子どものときからずっとサッカーしかしてないので、幼稚園からサッカーをして、いまみんなが話してくれたみたいに、理由とかなく、ただサッカーが好きというただそれだけでサッカー選手になりたいという気持ちだったんですけど、本当に僕は、それだけでもいいと思います。「好きだからプロになりたい」とか「お医者さんになりたい」、本当にそれだけでいいと思っていて、それをどんどんどんどん向上心を持って、「どうやったらうまくなるかな」とか、それを行動に移すというのがすごい大事だと思います。それをやっていれば絶対、実力もついてくるし、あきらめないというところが大事になってくると思うので、さっきも言いましたけど、みんなには、どんな壁にぶち当たっても絶対にあきらめないという強い心を持って、「好きだから続ける」というひとつの心を持って続けて言ってほしいなと思います。
質問タイムでは、多くの子どもたちが選手たちに質問をぶつけていた。
Q:サッカーで大事なことは?
有田選手は「楽しむこと。サッカーがどれだけ好きかが一番大事」
髙江選手は「サッカーに限らず、向上心を持つとか、常に疑問を抱くというのはすごい大事だと思います。どうやったら上手になるか、どうやったらみんなによろこんでもらえるかを考えて、またそれを練習でたくさんするとか行動に移すことが大事」
Q:オフは何をしているか?
有田選手は「最近はゴルフを始めて、ゴルフをしてリフレッシュしています」
髙江選手は「僕は子どもがいて家族がいるので、基本、家族と一緒にいろいろ出かけたり、遊んだりしています」
など。ほかにも、「寝る時間」や「サッカーで難しい技は?」などの質問に答えながら、子どもたちとの距離を縮めていった。

チームからはホームゲーム招待券などをプレゼント。オリジナル巾着袋は一人ひとりに手渡しされた。

この形に整列するまでになかなか大変だったが、無事に整列し、集合写真に収まった。
(文・写真=佐藤円)