【円コラム】2つの履歴
少し前の話になる。
8月30日、天童市の一般社団法人terraのフリースクール「フルイドスクール」の課外活動が山形県総合運動公園内で開催され、ゲストティーチャーとして山田拓巳選手が参加した。
「フルイド」とは、英語で「fluid」、日本語では「流体」を意味する。自分の関心に合わせて自在に遊びや学びを選び取る、多様でフレキシブルな学びをサポートしてきた。今回の課外活動もその一環。これまでもさまざまな業種の方を招き、話を聞いてきたという。
「人を通して仕事を知り、仕事を通してこの先の自分のキャリアのタネを持ってもらいたい。プロのサッカー選手という仕事のプロセスだったり、仕事を通して見える人となりを子どもたちに感じてもらえたらなと思ってやっています」
そう話すのは、terraの代表理事、工藤美季さん。午前中にはモンテディオの練習見学や公園内のウォークラリーを行ったメンバーたちは、ボールを蹴ったあとは、ゲストティーチャー・山田選手の話を聞いた。聞き手は工藤さん。厳しかった高校時代の思い出や、プロになってからのこと、子どもを持つ父親としての気持ちなど、表から見える華やかな部分だけでなく、その裏の苦労や大変さなども細かく聞き出しては、ホワイトボードに書き込んでいった。山田選手も、子どもたちに伝わりやすい表現を心がけながら質問に答えていった。
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