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【ランダムフォーカス】代表キャプテン~ユース・半田陸選手


リーグの苦戦あり、天皇杯の躍進ありと、いろいろなことがあった2018モンテ。嬉しいトピックスとしては、ユース所属の半田陸選手のU-16日本代表での活躍がありました。9月から10月にかけてマレーシアで開催されたAFC U-16選手権で、12年ぶり3回目の優勝。来年ペルーで開催されるU-17ワールドカップへの出場権を獲得して帰って来ました。

アジア制覇の快挙とあって、山形新聞社が発行するフリーペーパーimatto(いまっと)で半田選手の記事を書く機会があり、ユースの練習場を訪ねて半田選手に話を聞きました。紙面に反映できなかった話もあるので、少し紹介したいと思います。

フリーペーパーimatto(いまっと)

大会は9/20から10/7までの18日間で6試合という過密日程。ターンオーバーしながらの総力戦でしたが、半田選手は6試合全てにCBとしてフル出場しました。それは、コンディションを見ながらの起用ではなく、森山佳郎監督の期待と信頼の表れでした。初戦のタイ戦前のロッカールームで、半田選手は監督から「6試合全部行けるか?」と聞かれ、「行けます」と即答したそうです。初戦を戦う前から、決勝まで行く想定で聞いた森山監督はさすがとしか言いようがありませんが、本当にやりきった半田選手のタフさが頼もしいですね。

また、半田選手は6試合を通じ、写真のキャプテンマークを巻いてプレー。ただ、監督から「このチームのキャプテンは半田」と指名があったわけではありませんでした。試合ごとにキャプテンマークが渡されるゲームキャプテンを、結果として6試合とも半田選手が務めた、ということのようです。それでも「最初にキャプテンを任された時から、優勝カップを掲げるイメージを持って毎試合挑んでいました」と半田選手。なかなかのメンタルです。

ユースではSBやボランチを務める半田選手ですが、代表でCBの面白さにも目覚めてきたそうです。ロシアW杯で印象に残ったのも泥臭い守りのプレー。
「ベルギーvsイングランドで、ベルギーのDFがスライディングでゴールを阻止したシーンがあったのですが、自分もそういう選手になりたいと思いました」

おそらく3位決定戦の後半、GKクルトワが抜かれたシュートをゴールラインギリギリでクリアしたアルデルヴェイレルト選手(トッテナム)のプレーだと思われますが、こういうプレーを選ぶあたり、モンテらしさを感じます。

3月に2種登録されたものの、トップチームでのメンバー入りは天皇杯岐阜戦のみ。「来年は絶対に試合に出たい」と意気込みます。来年10月のU-17W杯メンバーに選出されて世界と戦うためにも、トップチームの本気のポジション争いに揉まれて成長し、プロの試合に出たいという思いが強いのでしょう。半田選手のチャレンジは、来季モンテの一つの楽しみになりそうです。

文・写真:頼野亜唯子

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