【トピックス】髙橋成樹が夢クラスで母校に凱旋。夢に向かうためのアドバイスを送る。
山形県上山市出身の髙橋成樹が、モンテディオ山形「夢クラス」で出身校の上山市立上山小学校にゲストティーチャーとして凱旋。6年生65名の後輩に夢に向かうアドバイスを送った。
プロ1年目の髙橋成樹にとって夢クラスは初めて。しかもいきなりの母校凱旋となったこともあって「めっちゃ緊張してました」と硬い表情のまま入場してきた。そんなガチガチの後輩をサポートしたのは、プロサッカー選手としてもゲストティーチャーとしても先輩である松岡亮輔だった。
挨拶では「松岡亮輔って言います。年は・・・何歳だと思う?70歳?70に見える?(笑)そう、32歳、子供2人。見えないやろ?松岡亮輔選手32歳です。兵庫県出身の面白いお兄ちゃんと覚えてください。でも今日のメインはこちらの方です」と、持ち前の明るさと親しみやすさで笑いを取りながら場を温めて、髙橋に挨拶を渡す。
しかし、その髙橋は「モンテディオ山形の背番号30番、髙橋成樹です。僕は上山小学校出身なので皆の先輩です。今日は松岡亮輔選手と僕で皆さんに色々なことを伝えられたと思います。よろしくお願いします」という、まだかしこまった感じの挨拶になってしまった。

児童手作りの的に向かってキックターゲットで蹴る髙橋。1番を狙ったが、わずかに左でポストを叩いた。

鬼ごっこなのに鬼の児童と相撲を取り始める松岡。思い切りぶつかってから負けるところが松岡らしい。
それでも松岡のサポート能力がいかんなく発揮された夢クラスは大盛り上がり。続く選手との交流では、キックターゲット時に児童から番号を聞いて「1番!1番!」とコールを率先して盛り上げたり、鬼がビブスを着る鬼ごっこでも、児童だけでなく、先生や教頭先生、さらには広報Tなどを捕まえては次々に鬼にしたり、さらにはなぜか児童と相撲を取り始めたりと、松岡が八面六臂の活躍をみせた。

宇宙飛行士やサッカー選手など、自分の夢を発表する児童たち。松岡は「皆の夢は将来働く職業、仕事。仕事は自分の好きなことだけをやるものじゃないから、自分が楽しいことにプラスして、他の人も幸せになれるというのが良い仕事。自分がやっていることで幸せを感じるだけでなく、人も幸せになれることを考えると、素晴らしい夢と職業になる」とアドバイスを送っていた。

2人組になって目標を作ることの大切さを教えるアドバイスは、Jリーグの新人研修の講話で鈴木啓太さんがやっていたものだという。「自分がすごくわかりやすかったし、自分がいつも実践していることだったので、それを伝えたかった」と髙橋。
後輩の前で、ここまでなかなか存在感を出せない髙橋成樹。しかし、児童たちへの夢に向かうアドバイスでは、しっかりと面目躍如していた。
「夢を諦めないことが一番大事。今夢が決まっていなくても、目標を持つだけでも日頃の生活がとても楽しくなります」と話した髙橋は、2人組を作らせて目標を作る大切さを児童に体験させる。
1人は自分の両目を大きく回す。もう1人は、最初は何もせず、次に顔の前に指を出して円を描く。何もないところでは目を回しにくいが、指という目標があると目標に向かって目を回しやすくなる、というものだ。
「自分の目標の中に目印や物差しがあると、何事もスムーズにできます。でも目印が無くただなんとなく生活をしていると、何もない生活になってしまう。だから、一日一つ目標を持つこと。例えばサッカーなら、『今日は絶対に相手からボールを取る』と目標を立てると、指を見て目を回せるように、目標を見ながら生活ができます」
こう話し、日頃から目標を持って生活することの大切さをアドバイスしていた。
児童の中には出身チームカメレオンFCの後輩選手も2人いたが、ゲストティーチャーとしての役割を無事に果たした髙橋。「ほんと亮輔さんがいて助かりました」と苦笑いしながらも、「どう話したら伝わるかということも考えたし、僕も元気を貰えて、すごく良い時間が過ごせました」と嬉しそうに話していた。
文・写真 嶋守生
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