【Jユースカップ2016】3年生最後の大会!モンテユースが2回戦進出!!
10月10日、山形県総合運動公園第三運動広場にて「2016Jユースカップ第24回Jリーグユース選手権大会」の1回戦が開催され、モンテディオ山形ユースがツエーゲン金沢U-18と対戦。2-1で勝利して2回戦進出を決めた。
この大会は夏のクラブユース選手権に並ぶユース世代に大きな大会のひとつで、今年のモンテディオ山形ユースチーム、特に3年生にとっては負けたら引退となる最後の大会。そしてユースチーム今年最後のホームゲームとなる。
対戦相手のツエーゲン金沢U-18は石川県サッカーリーグに所属。カテゴリーはひとつ下となるが、この大会は負けたら終わりのトーナメント戦でもある。
大会の入り方も難しいようで「結果によっては今日で最後になるかもしれないので、みんな緊張しすぎていた」とゴール前まで持ち込んでも突破しきれなかったり、簡単にボールをロストしたり、クロスがゴールラインを割ったりと、気持ちこそ入っていたがトーナメントならではの緊張感がマイナスに出る内容となった。
とはいえ、ボールを握ったのはモンテユース。パスを繋ぎながら中盤で持たれてもすかさず球際に厳しく当たって奪い返しては速攻を仕掛け、両サイドから突破を狙い続ける。33分に右サイド石川脩也のクロスからゴール前に飛び込んだボランチ菅野裕介がヘディングシュートを叩きつけて先制した。
後半はモンテユースが上手く入れずに金沢U-18にパスワークから早いリズムを作られてピンチを迎える。ただその悪い流れを耐えきると、徐々にプレッシングでボールを奪ってカウンターをしかけていった。
CKが何本か続く展開を過ぎた後の65分、右CKから菅野が蹴ったボールを「昨日からセンターバックの選手が決勝ゴールを上げる動画を見ていたからイメージどおりのシュートを打てた」というキャプテン大網友也が中央でヘディングシュートを決め、2-0とリードを広げた。
その直後に佐藤啓太が中央から持ち込んだシュートがポストに嫌われるなど、追加点のチャンスを何度も迎えたが決めきれず。逆に71分に自陣左サイドで「時間帯やトーナメントということを考えたらあそこはシンプルにやるべきで大事にしすぎてしまった」(今井監督)という判断ミスからボールを奪われて失点すると、終盤は金沢に押し込まれる展開となる。しかし最後まで全員が粘り強く守ったモンテユースが金沢U-18の反撃を凌ぎきりホーム最終戦を白星で飾った。
チャンスで決めきれずにミスから苦しい展開を招いた試合だったが、東北プリンスリーグ上位の厳しい戦いを続けてきた中で培った経験も土壇場で活きたようだった。
2回戦進出を決めたモンテディオ山形ユースは2回戦で名古屋グランパスU-18と対戦する。名古屋グランパスU-18はプレミアリーグWEST所属のカテゴリが上のチームだが、「今日の試合のように同じ高校生なので勝負事はどうなるか分からない。2回戦で選手のモチベーションもまた高くなる。切り替えや判断など取り組んでいるところにチャレンジしていきたい」と今井監督は全力でチャレンジさせる意気込みだ。
キャプテンの大網も「自分たちは失うものが何もないので、自分たちのできることをしっかりやって絶対に勝ちたいと思います」と気合十分に勝ちに行く気持ちを話していた。
4位に終わったものの、今年の東北プリンスリーグで旋風を巻き起こしたモンテディオユースが、プレミア勢相手にどこまで通用するか。クラブユース選手権と東北プリンスリーグの経験を正面からぶつけて挑むことになる。
注目のJユースカップ2回戦名古屋グランパスU-18対モンテディオ山形ユースは、10月22日11:00、豊田スタジアムで行われる。
文・写真:嶋守生
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