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【トピックス】大一番京都戦を浮上のきっかけに。チームとクラブで決起集会を開催!

元マネージャーで現クラブ職員の大滝康雄氏による掛け声のもと、円陣を組んで気持ちを再確認した。

昨年J1リーグで戦ったモンテディオ山形は大苦戦を強いられている。
J1再昇格を目指した16シーズンだったが、開幕から8試合未勝利と大きく出遅れ、一時期は8試合負けなしなど勝点を重ねて浮上の兆しが見えかけたものの、シーズン後半戦もスタートダッシュに失敗している。

攻撃面では、ただでさえ得点力不足に悩まされているのに、後半戦6試合の3得点がいずれもDF陣によるものと、肝心のFW陣が無得点で完全に沈黙。頼みの綱だった守備面もここ12試合連続で失点中で、攻守の歯車が全く噛み合わない苦しい状況だ。

後半戦が始まってからの戦績は1分5敗で第27節を終えた順位は16位。J1昇格プレーオフ圏内まで勝点差15と大きく離され、最下位までの勝点差が6と、J3自動降格圏の方が近いという危機的状況に陥っている。

モンテディオ山形が「県民応援デー」と銘打って様々な企画を用意した8月11日のホーム京都戦自体はチケットの前売りも好調で大勢の観客動員が見込めるが、肝心なのはパフォーマンスと結果だ。クラブはこの京都戦を機に再浮上のきっかけを掴もうと、8月10日の全体練習後に選手監督を始めとしたチームスタッフと、クラブ職員計60名が集まって決起集会を行った。

その後、選手とスタッフが握手を交わす。明日のホーム京都戦へでその思いを結果に繋げられるか。

決起集会では、モンテディオ山形の森谷俊雄社長が「一丸となって勝利に向かって戦っていかなければいけない。結果を恐れずに、結果を信じて、強い気持ちで戦っていきましょう」と選手に向けて強く激を飛ばすと、中井川茂敏取締役 強化・運営統括が「自分たちの役割をもう一度考えて力を合わせて戦って欲しい。明日も一万人以上のサポーターが応援に来ます。そういった声も力にして戦っていきましょう」と選手を鼓舞。選手会長の山田拓巳も挨拶し、「チームは苦しい状況にありますが、ここから這い上がっていくためのきっかけにしていきます。僕達も全力で戦います」と力強く応えていた。
その後、選手とスタッフが交互に並んで円陣を組んで掛け声を出して全員が一人ひとり握手をかわし、チームの再浮上を誓い合った。

決起集会後、モンテディオ山形の森谷俊雄社長が報道陣の囲み取材に応じ、「監督以下コーチングスタッフや選手が立て直しに向けて必死に取り組んでいるところ。私はそれを信じています」と現時点での石﨑信弘監督の解任を正式に否定。「持てる戦力を最大限に発揮して結果に繋げていきたい」と現有戦力とスタッフで最後まで戦い抜く考えも示している。

チームの再浮上とまずはJ1プレーオフ圏内となる6位以内を目指して、改めてクラブとチームが一丸になって戦うという意思を再確認した決起集会。それが本物かどうか、サポーターに結果と内容で伝えられるかどうか。県民応援デーとなるホーム京都戦の重要性はより重みを増したものになるだろう。

文・写真 嶋守生

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