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【トピックス】クラブユースサッカー2日目終了。モンテユースは1勝1分で決勝T進出に前進。

7月23日から群馬県内で開催されている第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会。モンテディオ山形ユースは川崎フロンターレU-18、栃木SCユース、大分トリニータU-18と同じBグループに入り、決勝トーナメント進出を目指して熱戦を繰り広げている。
東北プリンスリーグでは好調のモンテユースだが、クラブユース直前の東北プリンスリーグ青森山田戦で主力メンバーの剱持が負傷。右サイドバックで先発を続けていたU-15日本代表の半田陸を今大会で急遽ボランチにコンバートさせる苦しいやりくりとなっている。
グループステージ1日目の栃木ユース戦。前半に主導権を握ったのは栃木ユース。「プレスが弱くて、球の出どころをおさえきれてなかった」(今井雅隆監督)とボールを繋がれては、左サイドの本庄を抑えきれずにサイド裏のスペースを使われて突破を許したが、我慢する時間帯をやりすごすと、16分にセカンドを拾った吉田のシュートや22分に大友のクロスから鈴木がシュートと少しずつ流れを作って後半に入る。
後半は守備を修正してプレッシャーを強めたモンテユースが主導権を握り、シュート数を伸ばす。後半に持ち味を出したのは左サイドハーフの川俣大で、ドリブル突破から何度もシュートまで持ち込むと、79分にその川俣がカットインでボックス内に侵入したところで後ろから倒されてPKを獲得する。このPKを吉田が蹴ったが「自信はあったが、緊張してしまってメンタルの弱さが出た」と、GKのビッグセーブにあって痛恨のPK失敗。惜しくも0-0で引き分けた。

敗れるとグループステージ突破が難しくなる2日目の大分トリニータU-18戦。序盤にボールを握られてサイドから広く攻められたモンテユースはクロスから何度もピンチを迎えたが、大分の猛攻を東北プリンスリーグでも機能している守備陣が粘り強く対応し、30分に与えた決定機でもGK高山が好セーブを見せるなど失点を防いだ。
すると33分にモンテユースが先制。自陣でボールを奪ってこぼれ球を拾った半田が「翔太君が良いところに走ってくれた」と相手を横に交わしながら右サイド裏にボールを展開。エンドライン手前で追いついた仲嶋が追いつくとひとつ持ち出すと、「出した瞬間に決まったと思った」(仲嶋)という相手DFもGKも触れない絶妙なコースにグラウンダーでクロスを上げる。最後はしっかりと走り込んできた鈴木が決めて綺麗な流れのカウンターが成立。1-0とリードして折り返した。
後半開始早々に、相手陣内でボールをカットした川俣がGKと1対1になるがシュートが枠を捉えきれず。その後も次第に雨が降り出した中でお互いに攻め続けるが、モンテユースは押し込んだ中でも「バイタルを崩す、落ち着いてシュートを打ち切るシーンが少ない」(今井監督)とボックス内で攻撃をやりきれずに跳ね返されてカウンターを受ける場面もあった。
それでも最後まで1点を守りきったモンテユースが今大会初勝利を飾って決勝トーナメント進出に向けて一歩前進した。

グループステージ2日目を終えた時点で、モンテディオユースは勝点4でBグループ2位に入っている。川崎U-18が2日目に栃木ユースと引き分けたため混戦となっており、決勝トーナメント進出は川崎U-18とモンテディオユース、栃木ユースの3チームで争うことになった。モンテディオユースは川崎U-18戦で勝てば文句無しで決勝トーナメントに進出、引き分けか敗れても栃木ユース-大分U-18戦の結果次第では結果トーナメントに進出する可能性がある。
今井監督は川崎U-18の今年のチームはユースの中でもトップクラスだと話す。しかし「そういうチームと公式戦で当たれるんだから、色んなチャレンジを一人ひとりがするべき」と戦う姿勢を求めていた。

グループステージ3日目の川崎フロンターレU-18対モンテディオ山形ユース戦は、26日9:00から前橋フットボールセンターCコートで行われる。

(文・写真 嶋守生)

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