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【トピックス】渡辺竜王も来場!将棋×サッカーコラボイベント

渡辺竜王と小村徳男さんの特別公開対局が始まるとさらに人だかりが。

渡辺竜王と小村徳男さんの特別公開対局が始まるとさらに人だかりが。

横浜マリノス/横浜F・マリノスをはじめベガルタ仙台などでもプレーしたセンターバックにしてフランスW杯戦士である小村さんは、将棋もかなりの腕前なのだ。将棋親善大使である波戸康広さんを介してプロ棋士との交流が始まってからは、さらに研鑽を積んで腕を上げているという。

「将棋は一つの手に対していろいろな可能性がある。サッカーも一つの局面にいろいろ分かれ道があるので、いい結果に持っていくために判断するという意味で、サッカーと将棋は共通すると思う。サッカー選手も後先のことをいろいろと考えながらプレーの選択ができるようになるといいですよね。何も考えないでプレーする選手も多いから(笑)」

小村さんは今回の渡辺竜王との対局が決まると、西尾明六段、佐藤和俊六段、飯島栄治七段、野月浩貴七段、森内俊之九段といった錚々たる棋士から「特訓」を受けてこの日を迎えた。実は昨年の夏にも「東急将棋まつり」という将棋イベントで渡辺棋王(当時)と飛車落ちで対局して惜敗しており、今回はそのリベンジマッチでもある。

「僕もサッカーのプロでしたから、引退したとはいえ勝負事に関してはなんであれ勝ちたいという思いが根本的にあります。そういう性格なので勝つためには努力を惜しまない。目標に対して最高の結果を出したいですから」

本気である。

対局は14:00に開始。手合いは今回も渡辺竜王の飛車落ちである。野月七段によれば「サッカーに例えると、選手が2、3人いない感じかな」というハンディ戦だ。

将棋の内容は野月七段と村山七段が大盤で解説。サッカーと違い、将棋はプロ同士の対局の解説も現役のプロ棋士が務める。プロだからこその専門的な知見が披露されるのはもちろんだが、観戦するファンを楽しませる話術にも長けた棋士が多い。だから、将棋がわかればわかるほど面白いのだとは思うが、わからなくても解説を聞くだけで楽しい。これが将棋観戦の不思議なところである。

大盤解説を楽しむディーオも意外と将棋好き。

大盤解説を楽しむディーオも意外と将棋好き。

村山「今日の渡辺竜王はちょっと意地悪というか、本気出してますね」 野月「小村さんは攻めが強い。でも受けもしっかりしています。バランスが取れている」

村山「今日の渡辺竜王はちょっと意地悪というか、本気出してますね」
野月「小村さんは攻めが強い。でも受けもしっかりしています。バランスが取れている」

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