【サッカー人気2位】リーグ戦に必要な種類の勝利、多くの改善が感じられたゲーム【…

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【山形vs山形大医学部】レポート:2回戦進出と実力差をわずかに埋めた健闘。(2672文字)

■第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会 1回戦
8月29日(土)山形 7-1 山形大医学部(19:00KICK OFF/NDスタ)
得点者:1’斎藤大三(山形大医学部)14’高崎寛之(山形)17’川西翔太(山形)29’川西翔太(山形)42’中島裕希(山形)46’高崎寛之(山形)68’萬代宏樹(山形)87’萬代宏樹(山形)
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試合開始から38秒。右サイドバック清水健人のロングフィードに當間よりも先に反応した斎藤が縦に走る。中村英之がカバーで斎藤の前に入ったがボールに触れず、逆に最初に抜けだされた當間もそのまま競ろうとしたためボールは二人の間に落ち、齋藤の目の前にこぼれてきた。「気づいたら自分の足元にありました」と自身も偶然と認める最初で最大のチャンス。右足を伸ばして先にボールに触り、飛び出した兼田の右脇を通してネットが揺れると、フィールドプレイヤー全員が駆け寄って斎藤をもみくちゃにした。

自分達のミスで失点したモンテディオ。しかしまだ慌てる時間でもない。スコアは再び0-0から始まったかのように、モンテディオが守る山大医学部を押し込んだ。
2分に高崎、5分に舩津とCKから頭でボールを捉えると、さらに11分には日髙のスルーパスから高崎が抜けだしてGKと1対1からループシュート。これはゴールバーの上を超えたが、14分に左の中島からのクロスに高崎が競った濱田の頭ひとつ分抜けだしてヘディング。これがゴールポストを叩いて入り同点ゴールとなった。
さらに3分後には當間のロングフィードから、DF山口のクリアボールが浮いた所を胸トラップから反転してボレーシュートを決めて逆転した。

山大医学部の守備は基本4バックだが、押し込まれてDFラインが下がると、両サイドハーフがDFラインに吸収されるため6バックに近い形になる。
それに対してモンテディオは小椋が下がり3バック両脇の當間舩津を押し上げて攻める。リスクが少ない中でサイドに人数をかけて攻撃の厚みを増やすのは浦和と似たやり方で、29分には右で組み立てながら左の舩津を押し上げて左に展開する。一度高木利に仕掛けさせてから後ろの船津がクロスを上げ、高崎が落とした所を川西がボールキープからゴールを決めた。

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