浦レポ by 浦和フットボール通信

田口代表「ファン・サポーターの方がレッズ愛を思いっきり発揮していただいて、このような結果が出た」【定時株主総会後オンライン囲み会見全文レポ】

本日、浦和レッズの第33回定時株主総会及び臨時取締役会が開催されまして2023年度の事業報告及び取締役の選任が無事に承認されましたので、幣クラブ代表の田口より、メディアの皆様に、その概要をご説明させていただきます。

田口代表

皆さん、こんにちは、浦和レッドダイヤモンズ代表の田口でございます。本日は、お忙しい中を集まりいただきましてありがとうございます。まず私の方から最初に2023年度の経営情報についての概要をご説明させていただきます。

まずチームの成績はリーグ戦4位、ルヴァンカップ準優勝、天皇杯ベスト16、ACL2022が優勝。FIFAクラブワールドカップは4位となりました。Jリーグクラブでは最多かつ現行大会フォーマットとなってからは大会史上最多となる3度目のACLの制覇。これはACL2023-2024及び2025年にアメリカで開催されるクラブワールドカップの出場権獲得にもつながりまして、チームの強化に加えてクラブの価値向上にも寄与する成果となりました。

昨シーズンは、クラブ史上最多60試合の公式戦を戦ったということになります。いい経験になりましたけれども、やはり試合によってはちょっと疲労がたまってパフォーマンスがだいぶ落ちているなという試合もありました。私は、昨シーズン全試合公式戦を見ましたけれども、ルヴァンカップの決勝が番疲労のピークだったと思います。

それから、12月にサウジアラビアで開催されましたクラブワールドカップ。これは最終的に4位になりました。これもかなり疲れをしての戦いで、よく選手は頑張ってくれたと思います。マンチェスターシティなど世界のビッグクラブ、トップクラブと、トレーニングマッチじゃなくて真剣勝負の中で戦ったということで、厳しさを肌で感じたということで、非常に得るものが多かったと思っています。

それから経営情報ですが、事業収入は、2023年度は先ほど申し上げましたACLの2022の決勝であるとか、この大会優勝に伴うACLの2023-2024への出場、ルヴァンカップ決勝ということで、ホームゲームの試合数が増加しました。それによって生まれた収益化の機会において着実に売り上げを進捗させて収入の3本柱であります、パートナー収入、それから入場券収入、商品グッズの収入の合計が前期比プラス約10億円を超えると、パートナーとして事業収入合計がクラブ史上を初めて100億円を超えることができました。

これは部門横断してのマーケティングの運用とか、事業部門におけるアフターコロナへの備えが奏功しまして、好成績を残したチームがもたらす商機を事業部門が売り上げ増しにつなげるという好循環が生まれた1年になりました。
これは一過性で今年だけのものにするのではなく、継続的に実現していくクラブ力、成せる力の向上を目指していきたいと思います。

それから事業収入の半分近くを占めますパートナー収入ですが、チームの好成績が協賛価値を高めて、広告料の収入、パートナーさんからの協賛金、それからREDS Business Clubの会員収入等の増加につながりました。

ちなみに前期比に比べまして、パートナー様の会社数が5社プラス、それからREDS Business Clubの会員がプラス48社ということで、こういうこともありまして、過去最大のパートナー収入を記録しております。

それから入場券の販売ですが、埼玉スタジアムの芝生、張り替え工事の関係から最初の方のホームゲーム3試合、リーグ戦2試合、カップ戦1試合は収容人員が約2万人の浦和駒場スタジアムでの開催となりました。それから、ACLの2023-2024の出場の影響からJリーグ戦のホームゲーム17試合のうち日程が過密になったので平日開催が7試合ありました。いずれも集客面で非常に厳しい状況が整った1年でしたが、集客強化試合を明確にするなどのマーケティング施策を講じたこと、それからチームが終盤まで優勝争いを続けたことが影響いたしまして、埼玉スタジアムでの週末開催試合の入場者数が平均4万人を超えました。これは2023年のシーズンのJ1リーグの入場者数でいきますと、トップが浦和レッズで総入場者数が51万8千人、1試合平均で3万509人ということでした。2位がFC東京さんで50万弱、それから3位のFマリノスさんが47万強ということで、浦和レッズが総入場者数では2年連続、23回目のトップを取れたということになります。

それからマーチャンダイジングですが、これは前年度の記録を大きく上回りまして、過去最高の売上を記録しました。ファーストセカンドユニフォームの販売のほかに、サードユニフォームの販売ですとか、ACL、それからACL決勝ユニなどの限定ユニフォームを販売しまして、ファン・サポーターの皆様の感情にそった商品を適時適切に提供することを徹底したことで、売上が伸長いたしました。非常に大きい100億円超ということで、我々の目標としていたレベルに達したということです。

試合数が増えて、やはりチームが良い成績を残せば、直接のところでお金が入るというのもありますけれども、埼スタに来ていただくとか商品を買っていただく。それによってファン・サポーターの方が本当にレッズ愛を思いっきり発揮していただいて、レッズのユニフォームに来て応援して頂いている。そういったファン・サポーターの皆さんの力添いもあって、こういう結果が出たと考えております。

(広告収入のところで、昨年この資料にもありますとおり、いろいろ問題もあってイメージダウンもあった中でのプラスで終われた所で、この大きな要因はどのように考えられていますか)

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