浦レポ by 浦和フットボール通信

収穫にも目を向けたいカップ戦、ニアサイドからのゴールを道標に【ルヴァン杯 鳥取戦】

(Report by 轡田哲朗)

思ったよりもチャレンジしなかったメンバー構成

浦和レッズは4月24日にルヴァン杯ファーストラウンド2回戦のガイナーレ鳥取戦に5-2で勝利した。少なからず危なっかしい部分もあったが、最終的にはカップ戦に求められる勝ち抜けを決めた。立ち上がりの相手がスピード感に合わせ切れていない間に2点を取ったことで勝敗に関わる部分について常に優位性を保ってゲームを進められたことは、こうしたゲームのプレッシャーを考えれば良い部分だったと言えるだろう。

ペア・マティアス・ヘグモ監督は、試合に向けた記者会見でも明言していた通りに完全ターンオーバーのようなことはせずに、GKの牲川歩見、右インサイドハーフの武田英寿を除けばチャレンジングなスタメンは組まなかった。最終的に3点差が付いたゲームの中で堀内陽太とエカニット・パンヤは途中出場での出場機会を得られたが、井上黎生人や早川隼平はピッチに入ることなく終わってしまった。そのあたりも含めてもう少し試す割合を増やしても良いのかなという気もしたし、あくまでも一発勝負のゲームに対しての怖さを理解した起用とも言え、これがヘグモさんにとってのバランスということになるのだろう。

3人目がサイドの崩しに参加するのではなく、ニアサイドでシュートを打つ

このゲームは19日のガンバ大阪戦に続いて、メンバー表の上では中島翔哉を左ウイングに置く形でスタートした。ただ、彼はそこに定位するタイプではないのでその良し悪しの部分は引き続き出ていた。そうなると、マイボールの時間が長くなるほど相手の予定を狂わせるような場面が出てくる。しかし、安易なボールロストが増えてくると切り替えの瞬間に「そこにいない」弱点も出るようになる。ただ、このゲームに関しては基本的にいい部分が多く出ることになった。

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