浦レポ by 浦和フットボール通信

早川隼平が浦和で6人目となるニューヒーロー賞を受賞  プロ契約して初のタイトル獲得にも意欲をみせる

(Report by 河合貴子)

選出の決め手となったのは?

若手の登竜門とされる2023JリーグYBCルヴァンカップ・ニューヒーロー賞が発表となった。グループステージから準決勝までの各試合会場における報道陣たちの投票をもとにして、野々村チェアマンを含む選考委員会においてニューヒーロー賞が選出される。

YBCルヴァンカップは、前身であるヤマザキナビスコカップとしてJリーグ開幕の1992年にスタートした。そして、1996年に大会を通して活躍した23歳以下(現在は21歳以下)の選手にニューヒーロー賞が授与されることになり、初年度だけは2人選出され(磐田・名波浩選手と清水・斉藤俊秀選手)今回で29人目の受賞選手だ。歴代の受賞選手の顔ぶれをみても、日本代表として世界と闘ってきた錚々たるメンバーだ。

その歴史の1ページに名を刻んだのは、浦和の赤き魂を宿した若武者である早川隼平選手であった。浦和では、2002年に坪井慶介選手、2003年に田中達也選手、2004年に長谷部誠選手、2011年に原口元気選手が受賞し、2021年に鈴木彩艶選手が受賞し、早川選手で6人目となった。

会見場となった大原練習場のサポーターズカフェで報道陣が待ち受ける中、練習用のジャージ姿で少し緊張気味に早川選手は現れた。そして「このような栄誉あるニューヒーロー賞を獲ることができてとても光栄に思っています。自分の力だけは獲ることができなかったですし、クラブに関わる方々に感謝をしたいと思っています」と感謝の言葉を口にしたが、その表情は硬い。

ピッチの中で見せる勇猛果敢な姿や人懐っこい笑顔はない。居残り練習やランニングに積極的に取り込む練習の虫であるように、挨拶の言葉を必死に考えて練習してきたのだろう。だが、すぐにその場の雰囲気に慣れて、堂々と報道陣の質問に答えていく。

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