浦レポ by 浦和フットボール通信

Jリーグ理事会で秋春制へのシーズン移行の議論が始まる

2023年度 第4回理事会後の記者会見が行われた。大きな話題としては今回の理事会からシーズン移行についての議論が始まった。このことについての説明があった。まず野々村チェアマンから冒頭に挨拶があった。

「ACLのファイナルがあり、今週、浦和レッズがアウェイで一戦目を戦いますので、Jリーグとしてアジアの中でどういう存在感を出していくんだという所で、そこで勝つことがJリーグにおいても非常に重要なところでもありますし、良い結果を持ってホームに帰ってきて頂きたいと当然ながら期待をしてます。

Jリーグはコロナ前と今シーズンでどうなってきてるかという数字の話で、2019年、コロナの前のシーズンと比べてJリーグ全体で大体84%パーセントぐらいのお客様、入場者ということになっています。J1、J2、J3でそれぞれ多少グラデーションがあったりしますが、概ねもともとのお客様の数、熱量に戻りつつあるのかなというような感覚をもっています。

今季は雨が19年比で3倍ぐらいあったり、それからレッズのホームスタジアムが駒場だったり、少しアゲインストな要因はあったりしましたが、まずここから100%になるような取り組みをクラブとJリーグと一緒にやっていこうというような形です。

それからTVの露出強化を今年から30のエリア都道府県でやってきていますが、去年との比較を3月での比較で、去年比で露出の量が大体6.7倍、それから広告換算価値で大体4.6倍という数字が出てきています。サッカーを目にする機会は着実に日本中増えては来ていると思います。それに関しては、露出をただ増やせばいいということでは当然ないので、クラブとリーグで一緒に、クラブの収益にどう持ってこれるか、多くの人にサッカーにより興味を持ってもらってスタジアム、またクラブの周りについてもらえるかということを引き続きやっていきたい。これはすごくポジティブな数字と思ってます。

中継の本数は地上波ローカルを含めてですが、大体去年との比較で言うと大体140%プラス。24試合多く放送されています。視聴率も気になるところではあるんですが、サッカー番組の「KICKOFF」は最高視聴率が山梨の15.9%パーセントが最高視聴率です。これは少し特別な理由があって、山梨の中でもともと放送されている、すごく人気のある枠の中に「KICKOFF」を入れてもらっているということがあるので、考え方によっては「KICKOFF」という番組をそれぞれの地域の有力なコンテンツの中にはめることができると、より多くの人に見てもらえる、認知してもらえるということが分かります。

あと5%以上の視聴率を記録しているところが8エリア。青森、秋田、山梨、新潟、静岡、鳥取、島根、広島、大分。こういうところが数字が良かったエリアです。それと番組ともう一つのローカルの試合中継の視聴率ですけれども、一番最高勝率だったのがC大阪と新潟の開幕ゲーム。セレッソのホームでありましたけれども、新潟のNHKがアウェイゲームを中継したゲームです。これが14.7%で、10%を超えてる試合が11試合。新潟が4試合、大分が2試合、甲府が2試合、山形、清水、長崎がそれぞれ1試合です。

先ほど84%のお客様が戻ってきたと言いましたが、J2、J3の方が19年度比で数字が良かった。まだこれも明確な事実とまではしっかり実証できてないところがありますけど、ローカルの露出が増えることで、お客様の数が増えてきている。逆を言うと今まであまりできてなかったところにしっかりとアプローチできるような施策をクラブの皆さんと一緒にうまく、あとは地域のメディアの皆さんと一緒にうまくやれているというところが、少し数字を伸ばしているのかなと、これも一つのヒントだと思いますので、引き続きうまくやっていきたいと思っています。

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