浦レポ by 浦和フットボール通信

福田史織が出場機会を得て経験を積みながら感じていること

(Report by 河合貴子)

守護神の穴を埋める若きGK

三菱重工浦和レッズレディースの守護神の池田咲紀子選手が、今年の6月になでしこジャパンの欧州遠征で右膝前十字靱帯を損傷し戦線離脱した。帰国してから7月7日に手術を行い全治約8ヶ月と診断されてしまった。新シーズンを前にして浦和は大きな痛手をおった形となった。だが浦和の歴史を紐解くと、GKには山郷のぞみ選手(EL埼玉GKコーチ)をはじめ、平尾千佳選手(新潟)、松本真美子選手(仙台)など、なでしこジャパンでも活躍した偉大な選手たちがプレーしてきた土壌がある。

池田選手の離脱によってチャンスが回ってきたのは、U-20日本代表に選出された逸材の福田史織選手であった。未来のなでしこジャパンGKだ。浦和の下部組織で育ち、ずっと池田選手の背中を追いかけてきた。デビューしたのは、ユース時代の2020年9月21日浦和駒場スタジアムで開催されたINAC神戸レオナッサ戦であった。4-1と浦和の圧勝がほぼ確定していた90分のことであった。アディショナルタイムは3分。当時の指揮官であった森栄次監督が、池田選手に替えて18歳の福田選手をピッチへ送り込んだのだ。神戸にしたらこんな屈辱的な交代はなかった。福田選手とハイタッチし背中をポンと押してピッチを後にした池田選手の嬉しそうな笑顔が今も忘れられない。

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