固い守備の相模原に苦戦するも、浦和を救ったユンカーのストライカーとしての嗅覚【河合貴子 試合のポイント/天皇杯3回戦 相模原戦】
(Report by 河合貴子)
苦しみながらもベスト16進出
「ACL出場権獲得」「アジア王者奪還」星に願いを込めた七夕夜、浦和はSC相模原に1-0で勝利を収め天皇杯ベスト16に進出した。
試合開始から主導権を握り相手陣内でプレーするワンサイドゲームの時間が長く続く中、5-4-1とブロックを退き、時にはボランチ1枚がDFラインに入り6バックとなる相模原の牙城を崩すのは至難であった。
前節のJリーグ・仙台戦から中3日ということもあり、スターティングイレブンを8選手入れ替え、前線には武藤雄樹選手と興梠慎三選手のコンビとなった。
試合開始直後、いきなりそのコンビが息のあったプレーを見せた。武藤選手のスルーパスに抜け出した興梠選手がクロスを入れる形を見せたが、ゴール前での共通意識がうまくとれなかった。自陣に引きこもった相模原が前半に放ったシュートは0本、浦和は2本だ。その2本こそ前半の唯一の決定機であった。12分、柴戸海選手から逆サイドの山中亮輔選手へと展開し、縦パスを受けた大久保智明選手のクロスを興梠選手がヘディングでしっかりと合わせた。だが、GK三浦選手に阻まれ、そのこぼれ球を武藤選手がシュートを放つも三浦選手の真正面とゴールネットを揺らすことができなかった。
相模原の守備ラインをボールサイドにスライドさせて大きくと飛ばしのパスを入れて攻撃を組み立てたいところであったが、なかなか相模原のDFラインを外へと釣り出せずゴール前を固められてしまう。ペナルティーエリア内に相模原の選手が多いときは8人もいるのだ。
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