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浦レポ by 浦和フットボール通信

ユンカーの2ゴールも湘南に逆転負け 勝負を分けたポイントとは【河合貴子 試合のポイント/J18節湘南戦】

(Report by 河合貴子)

悔しい逆転負け

正直なところ湘南に負けた気がしない。でも負けたのは変えようもない事実だ。リーグ戦再開の3連戦で勝ち点9ポイントを獲得し、ACL出場権かを目指して上位戦線に名乗りを上げるもくろみであった。だが、ホーム埼玉スタジアムでリーグ戦5試合連続未勝利の湘南ベルマーレを相手に、主導権を握りながらも2-3の逆転負けを喫した。

試合後の会見でリカルド・ロドリゲス監督は「説明するのが難しい試合になってしまった」と怪訝そうな表情を浮かべていた。それもそのはずである。ボールの支配率は、浦和が60%だ。シュート数に限っては、浦和が前半7本、後半10本の計17本に対して、湘南は前半1本、後半3本だ。

立ち上がりから主導権を握ったのは浦和であった。左、右、左と3回の浦和のCKが続いた序盤、右のバイタルエリアで獲得した大久保智明選手のFKのこぼれ球を大久保選手、金子大毅選手、西大伍選手と繋いで逆サイドへと展開し、縦パスを受けた明本考浩選手が小泉佳穂選手とのワンツーで抜け出したクロスをキャスパー・ユンカー選手がスルーし、槙野智章選手が相手DFともつれ合いながらも執念で足を伸ばして何とかユンカー選手へとシュートを託した。その思いに応えるように、ユンカー選手が鋭く左足を振り抜き先制点を叩き出した。

3-1-4-2の湘南は、5バックになりながら5-3-2のブロックを作り、浦和が後方から攻撃を作り直そうとバックパスを入れると前線から激しくプレスを掛けてDFラインを押し上げて守備のスイッチをいれてきた。それが功を奏した。

22分、岩波拓也選手からのバックパスを受けた鈴木彩艶選手の縦パスを受けた金子選手のトラップが流れて、ゴール前でタリク選手に奪われそうになるヒヤリとするシーンがあった。

そして飲水タイム後の27分、金子選手が浦和のGKから繋ごうと鈴木選手の横に立ち岩波選手へと展開したパスが緩く、狙っていたウエリントン選手に拾われ素早く田中選手へと展開し、田中選手のグラウンダーのクロスに対して池田選手に「スルー!スルー!」と大きな声で走り込んできたのは山田直輝選手であった。

「あの得点が入る、ちょっと前にやり方を少しだけ変えて、あの時間帯に追いつけたのは、すごく心の中の余裕が出たので、その面でゴールが出来たのは良かったと思います」と山田選手は嬉しそうに笑った。

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