浦レポ by 浦和フットボール通信

まだまだチーム発展途上の段階も、各選手が開幕スタメンに向けてアピール【TM相模原戦レポ】

(Report by 河合貴子)

垣間見えたリカルドサッカー

穏やかな陽気に包まれた土曜日の昼下がり、埼玉スタジアムの周りは犬の散歩をする人やランニングを楽しむ人、楽しそうに遊ぶ親子づれの姿に思わずコロナ禍を忘れてしまうようなほのぼのとした光景があった。だが、いざピッチを見ると2週間後に控える開幕戦に向けてしのぎを削る闘いが繰り広げられていた。

リカルド・ロドリゲス監督新体制の下でポジションの確約もなく横一線のスタートを切った選手たちにとって、SC相模原とのトレーニングマッチでは戦術理解度はもちろんであるが、闘えるフィジカルなどを含めた開幕戦に向けたアピールの場でもあった。

相模原戦では45分×3本と30分×1本と変則的な形で行われたが、埼玉スタジアムのピッチで闘った45分×2本は公式戦と同様の位置づけで1試合目と考えても良いだろう。残念ながら西大伍選手、柴戸海選手、小泉佳穂選手、伊藤涼太郎選手たちはコンディション調整となり不参加であった。また繰り返し規律違反を犯した柏木陽介選手は、まだ練習参加を許されていない状況だ。更に昨シーズンの終盤に怪我した興梠慎三選手とトーマス・デン選手は、リハビリ中である。7選手を欠いてのトレーニングマッチになってしまったが、開幕を視野に入れると無理は禁物である。


1試合目は、GK西川、DF宇賀神・岩波・槙野・山中、MF武田・伊藤敦樹・阿部・汰木、FW武藤・明本。

埼玉スタジアムの芝生も縦方向へと刈られ(通常は、横方向だ)、5レーン理論に基づいたポジショナルプレーをより明確に意識づける意図が感じられる使用になっていた。

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