浦レポ by 浦和フットボール通信

G大阪に逆転負けを喫する 槙野智章が「チームのダメージは大きい」と話した理由【河合貴子 試合のポイント/J28節G大阪戦】

(Report by 河合貴子)

痛すぎる逆転負け

勝負ごとは、勝つこともあれば負けることもある。だが、絶対に負けたくない試合がある。ACL出場権獲得を引き寄せるためには、勝ち点3ポイントは必須事項であった。しかも相手は、暫定2位のG大阪だ。首位を独走する川崎の優勝の行方が(浦和の引き分け以上で川崎の優勝が決定)掛かっていようが浦和には関係ない。ただただ、勝ちたい試合であった。勝てるチャンスがあっただけに、1-2でG大阪に逆転負けは痛すぎる敗戦であった。冷たい晩秋の夜風が、身も心にも突き刺さる。

アウェイ4連戦を1勝2分け1敗の5分の成績で終え、約1カ月ぶりに埼玉スタジアムに戻ってきた。アウェイのファン・サポーターが解禁となって、埼玉スタジアムでは初めての受け入れとなった。小気味の良い浦和とG大阪のサポーターの太鼓が、力強く埼玉スタジアムに響き渡った。前節から中3日で臨む浦和に対し、G大阪は1週間とコンディションを整え万全な態勢であった。

試合開始の笛が鳴ると同時にG大阪は、激しくプレスを掛けてきた。少し慎重な試合入りをみせた浦和であったが、攻守の切り替え早く前線の興梠慎三選手をターゲットにしてチャンスを作り出していった。しかし、G大阪も守備の意識が高くシュートまで持ち込めない。G大阪が守備ブロックを退くと、センターバックの間に青木拓矢選手が下りて後ろ3枚で攻撃のスイッチを入れるタイミングを計っていた。

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