浦レポ by 浦和フットボール通信

時代の象徴と最後の輝き スーパー個人能力集団がアジアを制した瞬間【07年ACL決勝・セパハン戦/タイトルゲームプレイバック】

 

(Report by 轡田哲朗)

一時代の象徴と最後の輝き スーパー個人能力集団がアジアを制した瞬間

正直なところ、負ける気がしなかった。アジアの頂点に王手をかけたチームはイラン遠征を1-1の引き分けに持ち込んで、ホームに戻ってきた。セパハンも決して悪いチームではなかったけれども、この年のACLで浦和に本当の意味でのホーム&アウェーが根付いたと思っている。

私の考えでは、この2007年のチームはクラブ史上でトップを争うチームだったと思っている。というのも、基本的にこの時期の浦和は攻守に1人で何でもできるような個人能力の高い選手の集合体に近いサッカーだったため、「前年のリーグ優勝チームに阿部勇樹が加わったこの年がちょっと上でしょ」という感覚を持つ。

(残り 1982文字/全文: 2309文字)

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