理念を貫いたペトロヴィッチ なぜ5年半続いた体制が崩壊したのか【2017シーズンレビュー対談前編】
浦和レッズ史上最長の5年半という長期政権を築いたミハイロ・ペトロヴィッチ体制がシーズン途中で終焉した。昨年も寸前まで頂点が見えた中で鹿島にタイトルを奪われたショックが響いたのか……。河合貴子さんと2017シーズンを振り返る。Interview 椛沢佑一(浦和フットボール通信)
5年半続いたペトロヴィッチ体制が終焉を迎えた理由
椛沢:2017シーズンの振り返りをしていきたいと思いますが、今季は何と言っても一番大きい出来事だったのは浦和レッズ史上最長となる5年半監督を務めたミハイロ・ペトロヴィッチ監督のシーズン途中での解任でした。今季は、その兆候が序盤からあり、不安定な部分が見え隠れしていました。
河合:守備の部分で不安定な部分が見えていた。今季はシーズン前からもっと攻撃的にやるんだ。ワンサイドハーフで試合を終わらせようという趣旨の下で、かなりディフェンスラインを押し上げたサッカーを展開しようとした。しかしボールを保持しながらも相手に守備を固められると崩すことができずにカウンターで失点するということが増えて、失点数がどんどん増えていった。その部分で噛み合っていかなかった。その部分を修正できずにズルズルきてしまったと思う。途中で交代するのであれば、もう少し早いタイミングで監督交代を考えても良かったんじゃないかと思ってしまった。それはシーズンが始まる前に考えるべきだったのかと。
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