この無念は今後の浦和が成長していくための大きな糧になる【河合貴子 試合のポイント/プレナスなでしこリーグカップ1部 決勝トーナメント 決勝】
(取材・文)河合貴子
ジェフレディースに敗戦。カップタイトルならず
真夏の暑い夜を征したのは、ジェフユナイテッド市原・千葉だった。0-0で延長かと思われたアディショナルタイムに瀬戸口選手の快心のドリブルシュートが決まり、0-1で惜敗。浦和レッズレディースのリーグカップは真夏の夜の夢となってしまった。
代表選手を欠く中で行われたなでしこリーグカップ準決勝、日テレを相手に獲って、獲られて、PK戦までもつれ込み死闘征したのは、浦和レッズレディースであった。決勝の相手は、INAC神戸をシュート2本で1-0と虎の子の1点を守り切ったジェフユナイテッド市原・千葉だ。
今シーズン、4月2日に行われたリーグの千葉戦では、浦和が2点先制するも後半の立ち上がりに2失点を喫し、同点にされてしまってからは浦和がボールをポゼッションするが、しっかりとブロックを形成されて苦戦をしいられてしまった。72分に、菅澤優衣香選手が千葉のミスを突いて決勝弾を叩き込み3-2と辛勝している。リーグ戦第10節を終了した時点で、浦和は5勝1分け4敗勝ち点16ポイントで5位、対する千葉は5勝5敗勝ち点15ポイントで6位。リーグ戦の成績を見ても力の差はさほど感じられない決勝の舞台となった。
「惜しい」で終わってはいけない
試合のポイント1つ目は、ボールサイドに素早くスライドし、しっかりとオーガナイズされている千葉に対して、サイドから崩しに掛かるも決定的なチャンスを作ることができなかったことだ。
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