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[ハイライト動画付き] 勝負を分けた監督采配【河合貴子の試合レビュー】明治安田生命J1リーグ1st 第2節 vsジュビロ磐田<武藤、ズラタン、西川、遠藤、石原、柏木、ペトロヴィッチ監督、名波監督コメントあり>

https://www.youtube.com/watch?v=D6Mj7D4WydE

今日のポイント「勝負を分けた、監督采配」

監督としてJ1初勝利を収めた名波浩監督の采配は、現役の選手時代と同じように冷静沈着で見事であった。磐田は、前線4枚がボールと人に対して激しいプレスを掛け、ボランチ2枚と4DFがボールサイドにスライドしながら浦和の攻撃を封じ込めていた。浦和に勝つために最善の策を練っていた。

さらに名波監督は、90分の試合を15分の6セットで区切り選手たちに指示を出していた。

「60分過ぎまでやりたい守備でしのげれば、浦和は焦ってバランスを崩してくる。つけいる隙がある戦いだ。だが、6セット目の入りでやられてしまった。ジェイを早めに入れることによって、浦和が永田というカードを切らざるを得ない状況を作り出したのは、非常に良かった。あそこで駒井、梅崎、チュンソンとか前の選手を1枚切れなくなったのも勝因だと思う。相手のメンバー交代に影響が出たと思う」とニヤリと笑った。

ミシャ監督は「リードされている時間帯も流れが悪くなかった中で1-1に追いついた。その後すぐに交代を考えたが、得点してから失点するのが早かった。同点に追いついてからもう1枚カードを切って、さらに圧力を強めていきたい思いがあった。その後の失点で次の交代を難しくしてしまった」と話した。

名波監督の読み通り、ミシャ監督は関根貴大選手に代えて永田充選手を起用した。それは、190㎝のジェイ選手と178㎝の遠藤選手とのミスマッチになるからであった。だが、関根選手を残しても良かったのではないかと思う。確かに森脇選手はフィードが上手いが、突破力には欠ける。また、ゲームの展開で選手交代が難しくなってしまったのは事実であるが、前に推進力のある攻撃的な選手を最後の交代枠で使っても良かったのではないか・・・。ミシャ監督は、勝負の掛けに出る采配が出来なかったのが残念でならない。

名波監督は、アディショナルタイムに最後の交代枠を使い切る余裕のある采配で勝利を収めた。

リーグ戦ホーム開幕、白星飾れず磐田に惜敗[武藤、ズラタン、西川、遠藤、石原、柏木、ペトロヴィッチ監督、名波監督コメント]

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