【サッカー人気4位】【浦和を語ろう・激論編】浮上してきた浦和と上位戦線(7)C…

【島崎英純】2025Jリーグ第20節/浦和レッズvs京都サンガ・試合レビュー『ストロングポイント表出! 難敵を砕き今季初連勝を達成!』

©Yuichiro Okinaga

徹底して背後

マチェイ・スコルジャ監督は前節のFC町田ゼルビア戦から中2日で臨んだJリーグ第20節・京都サンガ戦でスターティングメンバーとベンチ入りメンバーの陣容を一切変えなかった。それだけ町田戦のゲーム内容に手応えを得ていたとも思われるが、町田と京都が細部こそ異なりながらも似通ったチームスタイルを有する点も多分に影響していたかもしれない。

第10節終了現在でリーグ2位に躍進していた京都のストロングポイントは果敢なハイラインと積極的前線プレス、そして決定力のあるFWへ向けたシンプルなボール配給である。セカンドボール回収も目論む彼らはチーム全体のコンパクトネスを保つ意識が非常に高く、対戦相手は彼らの局面強度の高さに慄き劣勢を強いられてきた。

ただし、今の浦和レッズも局面強度には自信がある。それに加えて選手個々の力量についてもスコルジャ監督が適材適所に彼らを配してから出力が倍加した感がある。渡邊凌磨を最適任のトップ下にコンバートした点、サミュエル・グスタフソンと安居海渡のダブルボランチコンビの縦関係ポジショニングなどは最たる例だが、なによりも相手バックラインにたたらを踏ませる1トップ・松尾佑介の走力がチーム戦術と確実にマッチし、様々な好効果となって表れている。

【2025Jリーグ第20節/浦和レッズvs京都サンガ・スターティングメンバー】

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