【島崎英純】2024Jリーグ第8節/柏レイソルvs浦和レッズ・試合レビュー『相手の特長を引き出した戦略ミス。試行錯誤が続く悩ましい敗戦』

©Yuichiro Okinaga

解消された課題

 柏レイソルの4-4-2ディフェンスブロックからのショートカウンターは危険だった。これは浦和レッズ側が事前に予測していた要警戒事項であり、相手の土俵に乗らないために慎重かつ効果的なビルドアップワークが求められていた。

 柏は2トップが浦和両センターバックへアプローチするため、浦和が自陣でボール保持した際は2対2の構えでビルドアップが始まる。ただしGK西川周作が後方に控えているため厳密には数的優位で、この局面では劣勢ではない。肝になるのは相手2トップの背後で構えるアンカーのサミュエル・グスタフソンへ如何に効果的なパスを配給できるかだが、柏はここでダブルボランチをプッシュアップさせてグスタフソンへプレッシャーを掛けた。もとより柏はコンパクトな4-4-2陣形をミドルゾーンで築き、ここでボール奪取して鋭利なショートカウンターを浴びせる狙いがある。つまり両ボランチが前向きでグスタフソンへアプローチする形はそもそも柏のチームスタイルに合致している。この時点で浦和はどうすべきだったか。

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