【島崎英純】2024Jリーグ第3節/湘南ベルマーレvs浦和レッズ・試合レビュー『破壊的な攻撃、暗澹たる守備。低調な乱打戦に潜む深刻な問題点』

©Yuichiro Okinaga
破綻した守備
酷い守備だ。ディフェンスブロックが適切に形成されていない。相手のパスを遮断するポジショニングが為されていないから、自陣中央を簡単に割られてしまう。前節の北海道コンサドーレ札幌戦では1トップとインサイドハーフの片方が前線で構え、もう一方のインサイドハーフがミドルラインに参加する4-4-2のディフェンスブロックを築いていたが、今回はそのメカニズムが全く見られなかった。湘南ベルマーレが4-2-3-1システムを用いると思われたものが、蓋を開けてみれば3-3-2-2だったことも選手が混乱した一因かもしれないが、それでも、この秩序のない守備組織は看過できない。
チームは攻撃時に4-1-2-3のポジションを維持しつつ、要所で縦のポジションチェンジを繰り出してダイナミズムを生み出しつつある。後述する後方ビルドアップの拙さは依然として解消されていないながらも、敵陣アタックングサードに到達した際の崩しには迫力があり、何度も決定機を生み出せる雰囲気を醸し出してもいる。それでも、破壊的な攻撃を台無しにする劣悪な守備ブロックを見る限り、現時点では勝ち点の積み上げを計算できない。
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