2021Jリーグ第34節・川崎フロンターレ戦 鬼木達監督「優勝に対してはこれで決まれば喜ぼうねという話はしていました」

鬼木達監督
今日に関しては結果云々はありますけども、ホームで大勢のサポーターのなかで優勝できてうれしく思います。本当は勝って終わりたかったですけど、1年間の積み重ねの結果なので、本当に選手を誇らしく思います。また、こういうコロナ禍の中で、サポーターが徐々にスタジアムに入ってこられるようになって、そういったなかでホームで決められたのは改めてうれしかったです。ゲームの方は、先制したのでもう一度突き放すところまでいきたかったですけど、それでもしっかりと引き締まったゲームをしてくれたのではないかと思います。

Q 後半途中から浦和に押し込まれた時間帯が続いたが、あの辺りの難しさは?
あのまま勝ちきりたい気持ちが出たかどうかは分かりませんが、特にボールを取った後、前にいくパワーというか、ポジションを取るのが徐々に遅くなって、取って取られてということが続きました。そこら辺は修正をかけなければいけないと思いますし、あとは単純に主導権を取ってもう少しボールを握り続ける、そこを敵陣でどれだけできるかというところがまた一つ課題になったのかなと思っています。

Q 今シーズンはキャンプくらいから選手たちに優勝を意識させてきたと思うが、優勝した選手たちにどんな言葉をかけたいか?
まず、選手には「お疲れさん」「おめでとう」と声をかけました。それ以外のところは、まだ試合も続きますし、天皇杯でもう一つ獲ろうという話はしています。今日のゲームもなかなか難しい形にはなりましたけど、やはり常に首位を走り続けるとか、優勝しようという思いをスタートから中盤、ちょっとボケそうな時期にもずっと言ってきたので、その意味では気持ちのところでは常に落ち着いてできたと思いますし、今日などは実際には自分たちが勝ってもどうなるか分からない状態だったと思うので、そこら辺は一戦必勝、そういう集中はしてくれたのかなと思います。

Q 今年は我慢の年と言っていたが、改めて優勝してみて昨年からの進化、さらに積み上げた部分について感じることは?
勝負強くはなってきているのかなと思います。気持ちだけでは勝負事は勝てないと思っていて、それは経験、あとは全体の意思統一というか、いいときはどんどん行くし、逆に難しいと思ったら全員が把握して我慢のときは我慢をする、そういう使い分けみたいなものが徐々にできてきているのかなと思っています。ただ、それと同時に、拮抗したゲームが増えてきているので、そうならないよう、もっといろいろなものを積み上げていきたいと思っています。

Q 山村選手を入れたタイミングでの布陣の変化について新たな試みや狙いだったのか?

(残り 1335文字/全文: 2422文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »