【無料掲載】2017明治安田生命J1リーグ第1節・横浜F・マリノス戦［ミハイロ・ペトロヴィッチ］［監督コメント］

2017年02月25日 16時57分　
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○ミハイロ・ペトロヴィッチ監督
試合自体は非常に興味深い、面白い試合であったと思います。両チーム合わせて５得点入ったのは、見ている人にとっては面白い、素晴らしいゲームであったと言っていいと思います。前半はなかなか攻撃の形が作れず、若干うちのシャドーの興梠と柏木がボールを受けに下がりすぎていたような状況で、ボールが前に入ったところで危険なものを出せないようなゲーム展開でしたし、その中で相手にいい形で得点され、０−１でリードされてしまいました。

後半に入ってからは主導権を握り、いい形の攻撃を作り、同点、逆転することができました。その後、CKから同点に追いつかれ、その状況で関根選手がGKと一対一の状況を作り、それが入らない中で逆に相手に入れられてしまいました。多くチャンスがある中で決めていかなければ、試合を決定づけるポイントで守ること、あるいは決めることができなければ、こういう試合で勝利するのは難しい。今日のゲームはコントロールしながらゲームを進められてしましたけど、今日のゲームはマリノスに負けたというよりも斎藤選手に負けたのかなと言ってもおかしくないような、彼の素晴らしいパフォーマンスでした。もちろん、斎藤選手がいかに危険な選手かというのは分かっていましたし、それに対して十分な注意を払っていたつもりですが、残念ながら彼にやられてしまった感はあるでしょう。

Q　ハーフタイムでの指示は？基本的に、やりたいことは前半も後半もあまり変わっていませんが、後半少し変えたのは前からのプレッシャーのかけ方。真ん中の２枚の選手が相手のセンターバックにプレッシャーをかけ、サイドの選手がサイドバックにプレッシャーをかけ、ボランチは相手のボランチにかけるという、相手のポゼッションに対して前からプレッシャーをかけるよう指示をしました。それが比較的うまくいきました。

Q　結果論かもしれないが、過密日程の中で選手をもっと入れ替える考えはあった？今日、たとえば２−１のまま勝利していたら、誰もターンオーバーについて聞かなかっただろうし、疑問に思わなかっただろう。監督の仕事と、メディアの視点はもちろん違うと思いますが、私は試合前に勝利するためにチームがどういう先発で行くのか決定しなければいけない、みなさんは結果を見てコメントする、その違いはあるでしょう。サッカーというのはこういうものであると。ターンオーバーをせずに負けたら、なぜしないのかと、ターンオーバーをして負けたら、なぜ入れ替えたのかと、そういう質問が飛んできたでしょう。我々の選手は後半、マリノスの選手より走っていたと思いますし、決して相手より走れていないとは思っていません。今日に関してはチャンスも多く作れていましたし、その数に対するゴールの数は良かったとは言えませんが、特に後半に関して連戦の疲れを感じさせるような試合内容ではなかったはずです。

以前からこういうコメントをしていますが、ターンオーバーのためのターンオーバーは意味がない。監督である私がこの選手とこの選手を代えれば、試合でうまくいくだろうという感覚的な部分がなければ、選手を変えたりはしません。今日であれば、たとえばラファエル、柏木、駒井、彼らが今日先発してマリノス戦でうまくいくだろうという確信を持っていなければ代えることはないだろう。どうかな、という部分では変えないでしょう。今日のゲームは非常に際どい勝負だったと思います。マリノスが勝ちましたが、我々が勝利してもおかしくないような試合だったと思います。それくらい拮抗した内容のゲームだったと思います。我々は次の火曜日にはFCソウル戦が待っていて、練習で修正している時間はありませんが、しっかりと前を向いて準備するしかないと思います。FCソウル戦の後にはセレッソ戦もありますし、いかに良い準備をして次の試合に望むか、そのことに集中していきたいと思います。

Q　関根選手のチャンスの後に失点したが、そういう展開はこれまでにもあった。チャンスの場面は素晴らしかったが、その後の対応に問題を感じたのか、それともチャンスを決められなかったことに問題を感じるのか？サッカーを長く見ていれば、サッカーの世界ではよくあることです。チャンスを外せば罰を受ける、多くのチャンスを外してればワンチャンスを決められる、それはよくある話です。私自身は今日のゲームに関しては、CKから失点が非常に痛かったと思いますし、それが今日の敗因のひとつに挙げられると思います。２−２になった後、試合はだいぶオープンになりましたし、我々は勝利するべく攻撃的になりましたが、マリノスはもしかしたら引き分けでもOKという戦い方だったかもしれません。その中で我々にチャンスがあって、カウンターを受けたという部分がありました。タラレバではありますけど、関根のゴールが決まっていれば試合は違ったものになったと思いますし、終盤はどちらに勝利が転がってもおかしくない拮抗した展開でした。

非常に痛い形での敗戦になりましたけど、チームが慌てることはないと思っています。まだまだリーグ戦で取り返していけるだけの力はあると思います。ただ、我々は火曜日に非常に重要なFCソウル戦が待っています。ホームで勝利できればグループステージを突破する上で大事な勝ち点３になるのは間違いない。次の試合に向けてしっかり準備していかないといけないし、全力で勝ちにいかないと行けないゲームだと思っています。