【無料掲載】2016Jリーグ2ndステージ第13節・サンフレッチェ広島戦[森保一(広島)][監督コメント]

○森保一監督(広島)
負けていいとされる試合は、ホームでもアウェーでもシーズンの中で1試合もないわけで、負けてしまったことは非常に悔しいですし、残念な思いです。しかも、ここ埼玉スタジアムまで我々の応援に駆けつけてくれたサポーターのみなさんに、勝利をお届けできなかったことを非常に残念に思います。まずは、サポーターのみなさんに、この試合の応援をしていただいたことを感謝するとともに、勝利をお届けできなかったこと申し訳ありませんでしたということをお伝えしたいと思います。

ロッカーで今、選手に「ナイスプレー、よくやってくれた」ということを伝えました。結果は先ほども言いましたけど、負けていいことはプロの世界にはないですし、我々も勝ちにこだわってやっているのでまったくよくないことですけど、今週、我々が浦和戦に対して準備してきたトレーニングでの戦術的な部分、そして走って戦うこと、チーム一丸となって最後まで戦い抜くという部分に関しては、選手たちが持てる力を出し、準備してきたことを出し切ってくれたと思います。負けは残念ですけど、そこは力が足りなかったと真摯に受け止めて、この負けを次からのパワーに変えていきたいと思っています。

勝敗の分かれ目としては、我々が先制するチャンスもあった中でPKを決め切れず、その後のビッグチャンスも決め切れず、相手のカウンターから失点してしまいました。2点目も、後半の非常にいい立ち上がりの中で、2つビッグチャンスがあったと思いますけど、そこを決め切れず、その流れから相手に得点を許してしまいました。サッカーでこれは、流れをどう掴むかという部分です。決めるところは決めなければいけないですし、決められなかったからといって、そこでやられてしまうのではなく、守り切れる部分、そこは課題として、シーズンの残り試合は少なくなってきましたけど、チームとして取り組んでいきたいと思います。

3-0という結果で、チャンスは作れて得点が取れなかったところで、決定力というところはもちろんありますけど、我々が浦和を見習わなければならないこととして、浦和は今年、最少失点で来ていると思いますが、ピンチのところで最後に身体を張ったりとか、粘り強く相手にやらせなかったりという部分は、本来、我々がやれるプレーだと思いますので、そういうところを相手にやらせない、最後のところを粘って守り切る、いい攻撃につなげて得点するということ。浦和さんの今日の勝利に「おめでとうございます」ということを伝えて、それから学びたいと思います。

Q チャンスをたくさん作っていたが、決められなかったのか、決まらなかったのか?

どちらもあります。最後にゴールを決めるという部分で、力強さ、あるいは冷静にゴールを決めるプレー、最後のクオリティーの部分では足りなかったところがあると思います。

あとは西川選手を含めて、浦和の選手が最後のところで粘り強く身体を当ててきたりとか、足を出してきたりとか、セカンドボールの反応を速くするという部分、そういう粘り強さの部分で止められてしまったところはあると思います。決め切れなかったところと、それを止められたら相手を褒めるしかないというところはあったと思います。

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