2015Jリーグ2ndステージ第10節 浦和レッズ vs 柏レイソル戦「ミハイロ・ペトロヴィッチ監督コメント」(2,949文字)(2015/9/12)

○ミハイロ・ペトロヴィッチ監督
非常に際どいゲームを勝利した。やはり試合を見ていなかった方にとっては、浦和が89分に得点をして勝利した、その結果だけを見れば非常に際どいゲームだという風に思われるだろう。ただ、ピッチ上で繰り広げられた戦いというのは、スコア以上に浦和が良い出来であったという風に思う。立ち上がりからレッズは、前からフォアチェッキングに行き、ピッチ上でほぼマンツーマンに近いような、それぐらいの形でアグレッシブにボールを奪いに行った。やはり柏には前線に個人の能力の高い、スピードのある選手がいる中で、アグレッシブに前からボールを奪いに行くという、そういった戦い方はリスクを伴いますけど、ただ、我々は勇気を持って、相手ボールを前から奪いに行った。そういう中でボールを奪ってから、やはり素晴らしい我々のコンビネーションの崩しの形というのも見られたんではないかという風に思う。

やはり今日のゲームというのは選手のオフの動きが非常に素晴らしかったゲームである。やはり今日(こんにち)のサッカーでは、ボールのないところで選手たちがいかに動くかということが非常に重要である。そこのところが今日、非常に素晴らしかった。まぁ、今日のような選手たちが見せてくれた、ボールが無いところでの連動した動き出し、やはりそれをしっかりと見て評価するには、サッカーというものを見れる知識がないとわからないだろう。それぐらい、選手たちが見せてくれた連動性というものが、素晴らしい連動性であった。関根選手なんかは、今日、そういったオフの動きが素晴らしかったと思いますし、そして、おそらく何回も良い形でボールを受けていたのではないかと思う。ただ彼は今日、ラストパスの精度、クロスの精度というものが出来が悪かった。やはりそこのところというのは来週、練習の中で彼に求めていこうと思いますし、やはりそれ以外のオフの動き、ボールの受け方と動き出しというのは非常に素晴らしかった。

マリノス戦、0対4で負けて、そして新潟戦0対5でファーストレグ負けて、やはりその大敗をした、2連敗したチーム、非常に危機的な状況にあると思われていたと思いますし、このまま浦和レッズはもしかしたら崩れてしまうんではないかと、そういう風に思われた方も多かったと思う。ただ、しっかりとチームはそういった大敗から学び、そしてセカンドレグの新潟戦、3対0で見事な勝利を収めてくれた。もしあの試合も、途中ファウルがあったシーンで、得点機会阻止でレッドカードが出ていたならば、或いはベンチに、慎三やズラタンなどの交代選手がいれば、もしかしたら我々はあの試合もひっくり返していたかもしれない。それぐらいの試合を見せてくれた。そういった悔しい大敗から、やはりこの間の新潟戦の3対0、そして今日のゲームが私はあると思っている。非常にああいった試合、2連敗した後というのは、チームとして難しいものである。ただ、やはり選手たちはそういった自分達の悪かった部分というのを見つめ、そして修正し、そして今日の試合に繋げてくれた。やはり非常に私は、見本となる素晴らしいゲームであったと思う。

やはり我々、ナビスコカップ敗退してしまったこと、私自身も非常に残念に思いますし、そして自分自身に責任を感じています。ただ、この間の3対0の勝利の後、我々ナビスコカップ敗退が決まってしまった後に、サポーターがチームを賞賛してくれて、そして応援してくれたこと、そのことがやはり今日の選手たちの力になったと、そういう風に私は思っている。やはりそうした後押しをしてくれた、サポーターのみんなが、今日の勝利の半分はサポーターの力だと思いますし、今日の勝利の半分は選手たちの頑張りだと思っている。後押ししてくれたサポーターには本当に感謝している。アリガトウ。

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