【特別無料記事/Jリーグ1stステージ第9節 浦和レッズ vs ガンバ大阪】ズラタン選手のコメント(2015/5/3)

○ズラタン
非常にハードなゲームでしたね。中二日しかない状況の中で、よくチームがここまで戦ってくれたと思います。甲府戦を終えて2日という短い時間の中でチームがリカバリして、こういった休息時間のない状況の中で今日の試合に臨んだことは非常にタフなことだったと思います。ただ、相手のガンバも似たような状況だったと思いますし、全部ひっくるめてチームとしては非常に素晴らしい試合が出来ていたと思います。相手を上回っていたからこその結果だったと思います。

(ボールポゼッションしていたが、なかなか決定的なチャンスを作れなかった、どんな風にイメージしていたか)
ダービーのような試合で、非常に難しかったです。昨シーズンのチャンピオンと戦うということで僕らにとって特別な感情もありましたし、そういった意味ではバタつくこと無く非常に冷静さを保つことが出来たと思います。相手に何本シュートを与えたでしょうか、1回か2回、それぐらいだと思うんですけど、ゲームの流れ、全体の流れを振り返ってみると、自分達のほうが相手を上回っていたということがわかると思います。試合全体として非常に落ち着いていたと思うし、自分達のやりたいことをしっかり前に出せていたと思います。

(ポールボゼッション出来ていた中で1点取るかどうかが勝負の分かれ目になった、ストライカーとしてゴールを決めた事について)
非常に大きな意味をもたらせてくれたゴールだったと思います。もちろん、そのゴールを決める前からお互いに話していたのは、しっかりと冷静さを保って最後まで戦おうということでした。特にこういった試合というのは、冷静さを保つことが鍵になってくると思います。本当にどんなボールでも命取りになると思うので、非常に激しく行く事が大事だったと思いますが、僕らはビッグクラブでプレーをしているので、泥臭く戦うだけでは満足されないかもしれないです。美しいサッカーを見せることが良いとは思うが、こういった形の中でもしっかりと勝つことが出来て非常に嬉しく思っています。

(ゴールシーンを振り返って)
僕個人は何も特別なことはしていないんですが、非常に素晴らしいアクションだったと思います。李選手が武藤にパスをした時、自動的に宇賀神選手がサイドのスペースへ入った入り方、そして武藤選手からのパスを宇賀神選手がダイレクトでクロス、そのクロスの精度など、僕のゴールの前に起きた出来事が非常に素晴らしいものだったと思います。僕は正しいタイミングで正しい場所にいたことでゴールを決めることが出来たと思います。

(フリーだった)
そうです。今、ゴールシーンを振り返っていましたが、阿部選手がニアに入って僕がファーにいたんですが、あのシーンは、合計5人はボックスの中にいたんじゃないかと思います。非常にそれが素晴らしいと思いますし、やはりカバーする方も非常にカバーしづらいと思うのですけど、非常に素晴らしい連携だったと思います。

(17試合でタイトルを決める1stステージは今日がちょうど折り返し、前半戦を振り返って)
7戦勝つことが出来て、残り2戦が引き分け、非常に僕としては悪くない結果だと思うし、このままいきたいところですね。僕らがやりたいことは、1stステージ、2ndステージとは言わずに、常に日本のサッカーのトップにいたいということですね。ここでタイトルを取ってということだけではなく、常に自分達のサッカーを魅力のあるサッカーとしてみせていきたいと思っています。今、僕らが頭に入れるべきことは次節のことであって、そこまで考えられないかもしれないですが。

(ホームでのリーグ戦でのゴール)
正しいタイミングだったと思います、満員の状態のホームスタジアムで自分のゴールを決めることが出来たのは、非常に素晴らしい特別な気持ちです。ゴールだけに関することじゃなくて、そういった恵まれた状況の中で勝ち点3を得ることが出来たというのが、すべての関わってくれた方々のためにも良い勝利だったのではないでしょうか。もちろん自分のゴールで勝利に貢献できたということが一番嬉しいです。

(前半は梅崎選手、武藤選手とのコンビネーションが悪かったように見えたが)
先程も話したように、すべてが自分達の理想通りにはいかないと思います。ほぼ試合全体の流れを通しては彼らはずっと守備に回っていたと思うし、何を見せてくれたのかと聞かれても答えられないような状況だと思います。もちろんコンビネーションにしても色々試してはいたが、そうやって試してもうまくいかないこともあると思います。物事がうまくいかない時間帯は自分達をいかに冷静に保つかが鍵になると思います。

(去年のガンバ戦で負けていた他の選手は期する思いがあったと思うが、その中で冷静にやれたのでは)
非常に大きいプレッシャーの中で今回の試合に臨んだと思います。僕らは相手よりも大きなプレッシャーがあったと思います。過去の2試合、彼らに勝てていないという現実があり、それはトロフィーを二つ逃している事と同じ意味でした。もちろんプレッシャーの中にいながらも、モチベーションは非常に高かったです、借りを返すという気持ちでした。こういった雰囲気の中で勝ち点3を得ることが出来たということが今日一番の収穫だと思うし、そういったなかなか勝てなかった相手に、これだけ多くのサポーターの目の前で勝てるということは素晴らしいことだったと思います。

(浦和がチームで必ずこの試合に勝たなければと認識している試合にしっかり勝てたのが久しぶりだと思うが、チームは変わって来ていると思うか)
もちろん言われている事は正しいと思うし、僕自身はよく自分に言っていることは、もし優勝したいのであれば、ゲームの内容というよりもどれだけ泥臭い試合の中で自分達がいかに勝つかということが、チャンピオンだったり、勝利者のメンタリティに要求されるということです。内容というよりも、どんな試合でも勝つということが、僕らのどんな試合にでもあることだと思うし、そういった勝利者のメンタリティというのは、本当に一人一人の中で日に日に大きくなっていると感じています。

(前半、3回ぐらい滑って転ぶような事があったが、あれは疲れからか、それともスパイク合わなくて滑るなどか)
ピッチのサイド側が水が溜まっていて非常にスリッピーだった事が理由だったと思います。ピッチはいつもよりもハードでしたし、サイドはスリッピーでしたし、僕の場合、大股でボールを受けたり、大きなステップをするので、いつも以上にピッチが濡れていたりすると滑ってしまう癖があったりするので、そこが嫌でしたね。

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