個人勝負に走り過ぎた浦和だが、十全な松本対策で確実に勝ち点を積み上げた【福田正博 FUKUDA’EYE】2015Jリーグ1stステージ第4節・松本山雅戦レビュー(2015/4/7)

ドリブラー多用は効果的ではあったが……

今回の浦和レッズはゲームを進めるプレーテンポ、各選手の球離れが速く、適切なプレーができていたように思う。浦和としては国際試合のAマッチデーを挟んでリーグが一旦中断されたため、事前準備ができたのだろう。松本山雅への対策は施せていて、相手のストロングポイントを出させない戦い方ができていた。

ただ、浦和は今回もメンバーを変更してきた。その影響からなのかコンビネーション、特に前線トライアングルの連係が希薄になってしまった。

目立ったのはトップ下のポジションだ。今回は高木俊幸と梅崎司というドリブラータイプを並べたが、個人的にはバランスが悪いと感じた。例えばサイドに個人勝負できる力を持つ選手を置くのは良い。今回は右に関根貴大を起用して彼が期待に応えて高い個人能力を示し、それが森脇良太の決勝ゴールにも繋がった。

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