今一度今季魅せてきたチーム力の高さを示してほしい【島崎英純】2014Jリーグ第28節・仙台戦レビュー(2014/10/19)
仙台の浦和対策により効果的な攻撃がなかなか仕掛けられなかった
ベガルタ仙台が『ミラーゲーム』を仕掛けてこないことは当初から予想されていた。浦和レッズの3-4-2-1に対して4-4-2のオーソドックスな陣形を敷く相手に、浦和がどんな対処をするのか注目していた。
まず攻撃面に関してはしっかりとした意図が感じられた。仙台のバックラインは4バックで、浦和はその相手守備網に対して1トップ、2シャドー、両翼の計5人の選手が綺麗に最前線で横並びになって5トップを形成した。この形はミハイロ・ペトロヴィッチ監督が構築するサッカースタイルの骨子になる部分だ。相手守備網4枚に対して5人の攻撃者を当てて数的優位を生み出す。いつもは柏木陽介がポジションを下げて後方からパスを受ける仕草が見られるが、今回は彼もできるだけ前線に張っていた。それは、できるだけ敵陣深い位置で数的優位を維持して攻め切るというチームコンセプトが成されていたからだろうと思う。
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