【島崎英純】2012Jリーグ第24節・大宮戦レビュー(2012/9/2)
浦和対策を怠った大宮
前半終了間際までは圧勝ペースだった。浦和レッズは大宮アルディージャに激しく牙を剥き、まったく攻撃の手を緩めなかった。そこに、さいたまダービーに懸ける選手たちの気迫を感じた
ズデンコ・ベルデニック監督はおそらく、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の特殊な戦術を打ち破る策を有していない。4-4-2を採用してノヴァコヴィッチと長谷川悠を前線に並べる2トップを形成したのが彼らの唯一の変化だったが、ノーマル戦術である律義な4バックの横並びスライドは浦和のワイド攻撃の餌食になって何度もピンチを迎えた。特に右サイドバックの河本裕之は左サイドアタッカー・梅崎司の突破を全く抑えられずに局面を蹂躙された。浦和の狙いは後方ビルドアップでボールを回して相手を片方に寄せて高く張ったサイドアタッカーへチェンジサイドパスを入れることだが、大宮は浦和の狙いを分かっていても陣形を崩されて右往左往した。
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