【浦研鼎談】vol.1 「プロフェッショナルとは・その4」(2012/3/1)

成績が下降しているレッズの現状

島崎「レッズは、2006年にリーグ優勝、2007年にはACL制覇を果たしますが、そこから成績的に落ちてきている状況です。水沼さんはこれをどうご覧になっていますか」

水沼「がっくしだよ。選手が抜けたということもあるだろうけど、他で活躍していた選手を連れてきても今ひとつフィットしないのもある。エジやマルシオ・リシャルデスもそうだよね」

島崎「何が原因でそうなってしまうのでしょうか。サポーターが多いことによるプレッシャーもあるのかもしれませんが」

水沼「どうなんだろうなぁ。プレッシャーなのかな。ただ選手は覚悟して来ているんだから。移籍するということはその移籍先の環境が魅力的だから来るわけで、そこで良いパフォーマンスを見せようという意識を高く持って臨んでいるのは間違いない。もちろん、監督が変わったりすることで、戦術的な面でフィットする、しないという問題はあるとは思うけど、そこについてはフロントや監督の力も求められてくるよね」

島崎「そして去年は、残留争いに最後まで巻き込まれてしまいました」

水沼「去年、開幕2試合目の名古屋戦を見たとき、今年のレッズは凄いと思ったんだけどね」

島崎「結局、あの試合がシーズンのベストゲームになってしまいましたが(笑)」

水沼「あの試合は、セカンドボールは拾えるしカウンターは決まるし、凄いゲームをしたなという印象だった。名古屋のパフォーマンスが今ひとつだったことは差し引かなければならないとは思うけど、今年のレッズはいいじゃん、と思った試合だった」

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