「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

現チームの競争理念 〜前編〜【コラム】

先日の浦和戦は、勝利を収めた試合内容の良さもさることながら、今季初スタメンの川口尚紀と戸嶋祥郎、リーグ戦デビューとなった熊澤和希など、これまで出場機会が限られていた選手たちの好パフォーマンスが実に印象深い試合となった。

出場機会を得た彼らが、そのピッチで活躍した背景には、彼ら自身がこれまでのトレーニングで直向きに準備を続けてきたに他ならない。

練習試合やメンバー外トレーニングで好プレーを見せていた選手や、アピールを続けていた選手が、そこでのクオリティーやサッカーと向き合う姿勢を評価されて、公式戦に出場するチャンスを掴むという話をよく聞くが、では実際にそのトレーニングの雰囲気はどうだったか。川口、戸嶋、熊澤のみならず、多くの選手たちがどのように準備を続けているか、それを二人のコーチの話を聞くことで解き明かしていく。

まず、今季の始動当初から井原正巳監督は「競争」という言葉を頻繁に掲げているが、選手の成長や戦力の底上げを促すためには、チーム内での熾烈な競争は絶対に切り離せない。

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