監督の要求が毎試合変わらない理由/【プレビュー】J1第11節 鹿島対湘南
試合前日にはポポヴィッチ監督のオンライン会見が行われる。監督が言うことは毎試合ほとんど変わらない。
「全力を尽くすこと、隙を見せないこと、油断しないこと、そして局面局面のディテールにこだわること」
どの試合でも同じ姿勢で臨み、どの相手でも同じように戦おうとする。それはともすると、無為無策に映ることもあるだろう。相手は少しでも優位に試合を運ぼうと策を講じてくる。数年前の鹿島は、毎試合のように苦しそうだった。前からプレスをかけてくる相手にうまくボールを運ぶことができないところから試合をスタートさせなければならず、だからこそここ数年はビルドアップのやり方を叩き込んできたのだ。どの相手に対しても同じ戦い方で臨もうとするポポヴィッチ監督のスタイルは、時計を逆行させているようにも感じられる。
しかし、その真意は違うところにあるようだ。彼が狙っているのは強い鹿島の復権。そのために通らなければならない道を示し、選手を、チームを、力強く導こうとしている。
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