「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

93年と同じく、予想を覆すシーズンへ/【コラム】

だいたい30人のスカッドを揃えるクラブが多く、ACLを戦うクラブは30人を越える選手を揃えるなか、鹿島は二種登録の2人を含めても29人という陣容でシーズンをスタートさせる。加えて、現在は柴崎岳、溝口修平、松本遥翔の3人が別メニューのため実質的には26人。さらに、鈴木優磨も完全には対人メニューをこなしておらず、そこからマイナス1すると25人。昨日の戦術練習では、徳田誉のみがピッチ外で見つめていた。

補強が急がれるCBも相変わらず3人体制のままだ。植田直通と関川郁万のCBコンビはJ1の外国籍選手にも対抗できる強力な2人だが、そのバックアップは2年目の津久井佳祐。何かあったときにはとてもではないが耐えきれないだろう。

新加入の戦力という意味でも目新しいところではチャヴリッチしかおらず、しかも東欧出身ということでチャヴリッチ自身の日本での知名度はほとんどない。ギリェルメ・パレジも悪くない選手だが、リーグ全体に強烈なインパクトを残すというよりは、チームのレベルを下支えしてくれる選手のようだ。つまり、開幕前の現段階で鹿島への注目度はかなり低い。

 

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