DAZN時代を象徴する試合。鹿島は時代の要求に応えられるのか/【レビュー】明治安田生命J1リーグ第21節 名古屋グランパス戦
調子を上げてきた名古屋グランパスの前に4失点。2度は追いつくことができたが 終盤に3点目、4点目を失い大敗を喫することとなった。侮れない相手であることはわかっていたが、予想以上に中断明けのグランパスは好チームだった。
とはいえ、それで勝てないのでは鹿島の名前が泣く。いくら相手の調子がいいからといって、敗戦も致し方なし、とすることはできない。相手を凌駕する強さを見せなければいけなかったが、残念ながらそうした力強さを発揮することはできなかった。
試合後の会見で大岩剛監督は、「われわれが点をとったあと、すぐに失点するというところが、今日の試合のすべてだったと思います」とコメントした。 得点経過を見ればわかるとおり、50分に得点したあと1分後の51分にすぐさま1点を返されている。さらに72分に2点目を上げ同点としたが、81分に3度目の勝ち越しを許している。以前までの鹿島であれば、こうした拙い試合運びはなかっただろう。
しかしながら、”以前まで”をどこに設定するかで話しは変わってきそうだ。思い返せば、こうした試合は今回だけではない。ここ最近、こうした展開は何度も経験している。
そもそも名古屋はシーズン始めにジョーを獲得し、台風の目となるかと思われたチームだ。前線に外国人の大型ストライカーを揃える戦い方は、いかにも”DAZN時代”らしいチームづくりと言えるだろう。
今回の試合展開は、いまを象徴すると理解した方がいいかもしれない。時代の要求に対して鹿島は対応できているのだろうか。
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