「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆石井正忠監督「グループリーグ1位で突破できたことは喜ばしい」/AFCチャンピオンズリーグ2017 ムアントン戦(2017.05.10)

■石井正忠監督(鹿島):

今日の試合は、まずはこのグループリーグ首位で突破しようということを考えていたのと、あとホームゲームで勝つということ、勝ち続けることを目標にやってきたので、それが達成できてよかったと思います。前半は、得点したあとゆるくなってしまったのか、相手が楽をして守れる状態ででしか攻撃ができず、それで同点に追いつかれてしまった形で苦しい展開になりました。後半はしっかり走って戦って、逆転することができて結果も出て、非常によかったんじゃないかと思います。細かいところの修正は、この先のACLのラウンド16、その先に進んでいく上でもっともっと改善していかないといけないところはたくさんあると思いますけど、まずはこのグループリーグ1位で突破できたことは喜ばしいことだと思います。今日もこの悪天候のなかたくさんのサポーターが来てくれたので、その人たちと勝利を分かち合えたのでよかったと思います。

 

――リーグ戦から少しメンバーを入れ替えて戦ったのですが、結果として交代したのは1人でした。当初から、今日のスタメンのメンバーに長い時間戦って欲しかったのでしょうか。それともゲーム展開のなかでこういうことになったのでしょうか?

あとに言われたゲーム展開のなかで1人だけの交代ということに最終的にはなりました。

 

 

――ハーフタイムにはどんな指示をしたのでしょうか?あと決勝トーナメントに進みますが勝ち続けていくためにあたってチーム全体の力を上げていくための課題は?

ハーフタイムでは相手の背後に出る動きもほとんどなかったですし、得点場面では1本優磨が相手の背後に動き出してそこから得点を取ることができていましたけど、それ以降というのは相手の前でボールを動かす形しかできなかったので、まずはそこを修正しようと言いました。あとは戦う姿勢をもっと見せないといけないという話はしました。僕らはまず今日の試合を勝ってグループリーグ首位で突破しようということを選手たちも話しているなかで、それを口だけではなくプレーでも示さないといけないという話をしました。この先、ACLの戦いの中で、今度はホームアンドアウェイで戦うことになるので、アウェイでの戦いをまたしっかりやっていかないといけない。それはメンバーであったり戦い方であったり、そういうところを工夫しないといけないと思っています。これから戦う上である程度、固定しているメンバーの中に選手の特長を出せるような何人かの選手を入れ替えたり、ということになるんじゃないかと思っています。大きくメンバーを入れ替えたりすることは少なくなるんじゃないかと思います。

 

 

――ムアントンとの初戦を踏まえて、特に攻撃面でどういうプランで行こうと思っていたのか。また、今日先発した鈴木選手にどういう役割を果たしてもらおうと強調したのか?

まずムアントンと試合をしていく上では、ボールをシンプルに動かしていくことが重要じゃないかという話は1戦目も今回の試合前も話をしました。点を取るためには相手の背後を取らないといけないということで、そこをシンプルに味方を信じてやっていこうということをハーフタイムにももう一回したんですけど、それによって攻撃の形はもう1回できてきたんじゃないかと思います。それを優磨にももう1人のFWのペドロにも話をして、相手の前に入るだけじゃなく背後に流れる動きで起点をつくろう、そこをまわりの選手もシンプルに使っていこうという話はしました。それができれば相手を崩す形はできるんじゃないかと思っていました。

 

 

――JリーグとACLを並行して戦う上で2チーム分の戦力が必要とシーズン当初からおっしゃっていますけど、選手を入れ替えながらやれる手応えは出てきたのでしょうか?

先ほど言ったとおり、大きく2チーム分できてるとは言えないので、そこをうまく選手も強化しながら何人かの選手を入れ替えて戦わなければいけないんじゃないかと現時点では思っています。

 

 

――ACLを6試合戦って、改めてアジアを勝ち抜く上で必要と感じた部分は?また次に進む上でここだけは上積みしたいという部分は?

まだACLでの戦い方はやりながら体感している感じなんですが、やはりアウェイでの戦い方を安定させて、それが少し守備的になるのか、それとももうちょっとプレッシャーのかけ方を変えるのか、その辺は相手の力を見ないといけないと思うんですが、アウェイでの戦い方を安定させることがすごく必要になるんじゃないかといま感じています。移動の時間であったり、環境であったり、そういうところで選手のプレーが左右される部分はあると思うので、それをうまい調整方法だったり持っていき方をしないといけないと思いました。このグループリーグのなかでアウェイの2試合を負けてしまって、最後蔚山のゲームは勝つことができたんですけど、そこは少し前日のトレーニングのアプローチを変えたりして、それがもしかしたら良い結果に繋がったかもしれないので、その辺は探りながらやっています。アウェイの戦い方が今後は重要になると思います。そこをしっかり勝ち抜けないと、そこでしっかり成績を残せていないとこの先、勝ち進んではいけないんじゃないかと感じています。

 

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ