☆無料記事☆石井正忠監督「カウンターで決めきる力をつけないといけない」/明治安田生命J1リーグ第10節 浦和レッズ戦(2017.05.04)
■石井正忠監督(鹿島):
まずはこういう非常にいい舞台で戦えたことを嬉しく思っています。結果も出ましたし、うちのチームとしてはほんとうに喜ばしいことだと思います。今回、この強い浦和さんにどう戦っていくかが重要な課題だったんですけど、そこをどうにかうまく対応することができて、少ないチャンスを決め切れたことが今日のポイントになったんじゃないかと思います。後半は、むこうも攻めなきゃいけないということでカウンターという形が多くなったんですけど、そこで決めきる力をもう少し付けなきゃいけないな、と思っています。今日はこれだけ浦和のサポーターさんが多いなか、鹿島のサポーターの皆さんも数少ないですけど応援してくれて、その力が選手の力となって今日の勝利をもぎ取れたんじゃないかと思っています。あと、選手が90分間集中力を高く保って戦ってくれたと思います。
――西選手が関根選手を抑えていたのと、後半、駒井選手が出てきたときに永木選手を左サイドに入れた意図を教えて下さい。
大伍に関しては、脩斗が体調不良ということで急遽変えた形にしました。あの形は以前、試合でも試してますし、今回紅白戦でもこの形はやってますので、もし左サイドが欠けた場合はやっていたので、安定した形で対応してくれたと思います。
駒井選手が左サイドに入ってきて、そこからの攻撃を浦和さんは狙ってきたと思うので、守備面の対応をサポートする意味で亮太を左サイドに入れました。
――1点取る前も取ったときも、終始アントラーズのペースで試合が進められていたと思うのですが、非常にうまく浦和の攻撃を抑えたと思いますが、ポイントになったのはどういう点でしょうか?
浦和さんはワイドの選手が必ずいて、そこでポジションを取りながらも中への攻撃がメインになってくると思うので、そこをいかに抑えるか。ワイドに張った選手は仕掛けが得意な選手がいるので、そういう選手にスペースを与えないことが対策として一つありました。それがうまくいったんじゃないかと思います。
――守備のコンビネーションは?
そこが浦和さんとやるときはかなり重要なポイントになっていると思うので、コミュニケーションはよかったんじゃないかと思います。守備する時間が長いとそこが崩れがちになると思うんですけど、辛抱強くうまくコミュニケーションを取りながら対応してくれたと思います。交代した選手もそれをしっかり理解しながらプレーしてくれたと思います。
あとは最終ラインだけでなく前線の制限もあったと思うので、これはチーム全体の守備だと思っています。
――次の試合についてはどのように考えていますか?
かなり疲労はあったと思います。特に、今回の試合のように注目されている試合であれば、疲れも少しは軽くなったと思いますけど、前の節の鳥栖戦はかなり疲れていたんだと思います。そんななか選手はタフに戦ってくれたと思います。次の試合にむけてですけども、少し間があくので、しっかりリフレッシュして、グループステージ最後の試合なので1位突破できるようにいい準備をしたいと思います。
――CKの守備で苦労していたと思いますが、今後ACLなどで重要になるのでは?
うちはマンマークで対応するので、しっかりマークを持った選手が責任を持つということと、特にセットプレーで重要なので交代してメンバーが変わったときにどうマークに付くのか、交代するかだと思うので、ベンチからの指示ではなく選手たちが相手との力関係を見て、うまく変えてくれているのでうまくいったんじゃないかと思います。
相手のカウンターについては、切り替えの速さとポジショニングの部分だと思うので、できるだけゴールから遠ざけるという基本的なことをやっていかないと対応できない部分だと思います。その辺は、そういうところを毎回、毎回言ってますし、そういう意識が高ければしっかり守れると思うのであまり心配はしていませんでした。脅威は感じていましたけど、
そこでうまく対応できたことが今日の勝利に繋がったと思います。