「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆石井正忠監督「逆転勝利で見せられたと思うんですけど、こういう形はあまりよくない」/CWCオークランドシティ戦(2016.12.08)

■石井正忠監督

――なかなかギアが上がらない展開でした。CSからの期間の問題なのか、初戦の難しさがあったのか、どうお考えでしょうか?

いまお話しがあったとおり前半は、僕からすると体が重たかったかなと感じました。後半になれば選手も動いてくるかなと思ったんですけど、それよりも相手陣内でボールはまわしてるんですけど、最終的なシュートの形が少なかったので、その辺は駆け引きも兼ねてシュートの意識はもうちょっとあった方がよかったんじゃないかと思います。1点失ってからギアが上がったような状態になったので、それを続けていたら、この先負けてしまうのでその辺はチームとして修正しながらやっていきたいと思います。

 

――後半の選手交代ですが、金崎選手の投入は予定通りだったのでしょうか?

予定通りではなかったですね。足の状態もまずまずということだったので、その辺をどのタイミングで出そうかと思っていたんですけど、点を取りに行くしかない状態になってしまったので、思ったより早くに出た形になりました。使いたくなかったということはなかったんですけど、時間をしっかり見ながら、あとは内容を見ながら、使うタイミングを見ていました。

 

――川崎とやって浦和と2試合やって、CSの疲れが相当残っていたと思います。すぐにこの大会が始まってコンディショニングの面ではいかがでしたでしょうか?

さっきも言ったんですけど、前半は体がちょっと重そうに見えたので、いま振り返ってみればコンディションの部分では問題があったのかなと思います。でも、この大会に賭ける選手の思いというのはすごく大きいものがありますし、その辺の気持ちの切り替えはしっかりできたと思うんですけど、体の部分は少し正直に出てしまったのかな、といまは感じています。

 

――勝負強さが持ち味の鹿島にとってどういう手応えがあったでしょうか?次の対戦はアフリカのクラブになります。どんなイメージをお持ちでしょうか?

まずは、勝負強さというのは、今日の試合も逆転勝利という形で見せられたと思うんですけど、でも、こういう形というのはあまりよくない形です。やはり先制して、自分たちが有利な形で試合を進めることがベストだと思うので、そこに対しては納得してない部分がありますけど、これを1試合、1試合勝たないと先に進めない。自分たちの目標は4試合やるということなので、それに対してはまずよかったな、と思います。

次の試合に向けては期間が2日間しかないですし、なかなか相手チームの試合をしっかり分析できてない状態ですけど、まずは自分たちがやるべきことをしっかりやっていけば、勝利に近づけるんじゃないかと思います。まずは自分たちのコンディションと戦い方、特に前半がよくなかったので、前半の入り方に注意しながら次の試合に向かっていきたいと思います。

 

――何人かのストライカーを送りましたが、延長に行った場合のことは心配しませんでしたか?

それもありましたけど、延長になれば3人プラスもう1人選手を入れることができるので、その辺は落ち着いて考えていました。ストライカーを入れたというのは、当然点を取る形、特にシュートの意識が前半は少しなかったので、その意識を持たせることと、2人の選手は非常にシュートの意識が高いですし、最近のトレーニングを見ていて赤﨑選手はシュートのトレーニングをしていて良い形のシュートを見せていたので、それは必ず結果に繋がると思っていたので彼を投入しました。

 

――重い展開の中で選手を変えながらどういうスイッチを入れればゴールに結びつくと考えていたのでしょうか?

まずはシュートの意識を持たせて、ミドルシュートを含めて相手をどう引き出すか、相手の裏のスペースを突いていくかを意識させるような話をハーフタイムにしました。前半は、相手の前でボールを動かしていることが多かったんですけど、最終的にはディフェンスの背後に動いていかないとゴールには近づけないと思ったので、そういうところを注意してハーフタイムでは話をして、それを選手たちがやってくれたと思っています。

 

――次のゲームはかなりスピードの速いクラブです。後半はスピードがありましたが、今度の試合はどうやってスピードのあるチームと戦うつもりでしょうか?速く入りますか、それとも速く入らないようにしますか?

その辺は、立ち上がりの5分、10分というところのゲームの入り方がすごく重要になってくると思います。今日のように前からプレッシャー行くのか、それとも相手にスペースを与えないようにブロックを引いてまずは守るのか。これからコーチ陣と考えながら作戦を練っていきたいと思います。映像を見た限りでも、前線の選手はスピードがあるのがわかっていますので、そこをどう抑えるか。あとは出しどころの選手をどう抑えるかがポイントになってくると思います。

 

 

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