「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆【コメント】石井正忠監督「チャンスを多く作ってなかなかゴールに届かなかった。そこはもっと練習しなければ」/明治安田生命J1リーグ2ndステージ第11節 ヴァンフォーレ甲府戦(2015.09.19)

■石井正忠監督(鹿島):

前半から攻撃の形を見せ甲府さんを押し込むことはできていたので、そこはよかったと思います。後半、甲府さんが攻撃的なメンバーを2人、松本選手と堀米選手を入れてきて、そこで少し押し込まれる形になりましたけど、そのなかでも失点0に抑えて相手よりも1点多く取って勝てたということは非常に良いことだと思います。チャンスを多く作って、なかなかゴールには届かなかったんですけど、そこの部分はこれからもっと練習していかなければいけない部分だと思います。でも、1点取ってから、2点、3点取るという意欲が見られたので、その部分は非常に評価したいと思います。

 

――この間の試合で負けて仕切り直しの一戦だったと思います。選手にはどんな声をかけたのでしょうか?

切り替えて連敗しないことをまず考えようということを伝えました。ガンバとの試合に関しては、内容的にはよかった部分が多かったので、あとは結果のところでした。その辺でも選手は早く切り替えられたと思いますし、僕自身もまずは連敗しないでここから仕切り直していこうということはミーティングで話しました。

 

――2ndステージを通して、アントラーズの伝統的な粘りなど、かつてプレーされていた時のイメージが残っていると思います。その辺は監督はどのように見ていますか?

私自身もそう思っています。私に監督が変わって、なにかチームが変わったというより、元に戻ったというか、そういう形になっていると感じています。最低限戦う姿勢を見せるということと、球際のバトルでしっかり勝とうというのが大きなことで、あとは選手たち自身が自分たちでやらなければという意識があるので、それが一番大きいと思います。勝負にこだわるということもあると思います。

 

――試合前にクラマーさんへの黙とうがありましたが

個人的なつながりはありません。私自身、クラマーさんにお会いしたことも残念ながらないんですけども、日本のサッカー界において“日本サッカー界の父”と呼ばれている方ですし、こうして僕たちがJリーグに関わった仕事ができているのも、クラマーさんが来られて日本にサッカーを広めて、それが日本のみなさんに認められてここまで広まったんではないかという風には思っています。そうした功績が非常にあった方だと思います。お会いできなかったですけど、お会いしたかったなと思います。こころからの感謝の気持ちと、あとはご冥福をお祈り申し上げます。

 

――CBが2人とも前半で警告を受けましたが、時間の経過とともにファウルで止めることもなかったと思います。バレーへの対策はどうしていたのでしょうか?

これはハーフタイムに言ったんですけど、バレー選手に対して力で押さえつけるような形になるとどうしても負けてしまう部分もあると思うので、しっかり高さで勝負していこうということは話しました。競り合いを正当にしよう、できるだけプレーを限定しよう、ということは言いました。それがよかったのか、あとは2人ともカードをもらっていたので冷静に対応してくれたのかわかりませんが、後半に向けてそう言って送り出しました。

 

 

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