「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレイヤーズファイル】番外編・GKコーチ古川昌明「GKが良い仕事ができないならそれは僕の責任。それができないなら来年ここにはいられない」(2015.05.21)

 広島との試合が終わって帰宅したあと、古川昌明はチームから渡される映像を待たずに、すぐさま失点の場面をインターネットで検索して確かめた。フィールドと平面になるコーチングボックスの位置から見た光景ではわからない何かや、見落としていた何かがあるかもしれない。食い入るように何度も映像を確認して自分なりの見解を固め、それを週が明けた月曜に曽ヶ端準とすり合わせるのだ。しかし、自分の見解は持ちながらも、絶対にそれを先に口にはしない。まず、曽ヶ端がなにをどうしようとしたのかを聞く。自分の見解を伝えるのはそのあとからだ。

 「ミスに対してはとても素直な選手ですよ」

 古川は曽ヶ端と共にミスと向き合った。曽ヶ端の見解は、佐藤寿人にボールをかっさらわれる前のプレーからボタンの掛け違いが生じていたというものだった。

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