【レビュー】勝ち点1以上に掴んだ、開けた方向性。チームは前進している/明治安田生命J1リーグ1stステージ第3節 名古屋グランパス戦(2015.03.23)
4月や5月の気持ちの良さを感じさせた天気も、キックオフの17時になると風が冷たく変わった。暑ければアウェイの連戦となる鹿島には厳しい環境だったが、涼しいそよ風は追い風になる。ノヴァコヴィッチと川又堅碁が並ぶ名古屋の前線は2人の連携が悪く、最終ラインからロングボールを蹴り込むばかり。怖い永井謙佑の速さが活きる場面もなく、32分にワントップに入った金崎夢生が先制点をあげた。
この日の先発は前日練習の二本目のセットだった。一本目には高崎寛之と伊東幸敏が入っていたのだが、セレーゾ監督は二つ目のセットを選択した。結果としてはこの選択が奏効したと言えるだろう。金崎は広いエリアを動きまわり中盤からボールを引き出していた。突破に繋がることは少なかったかもしれないが、ボールポジション率を高めゲーム展開を落ち着かせることができていた。
「しっかりチームとしてボールを保持しながら攻撃することができたかなと思いますし、それこそが我々がやるべきサッカーだと思うので、特に前半はしっかりといいサッカーができたかなと思います」
柴崎は試合をこのように振り返っていたが、そうしたサッカーができたのも金崎先発と無関係ではないだろう。
(残り 3083文字/全文: 3585文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ