「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】PSM:いばらきサッカーフェスティバル 水戸ホーリーホック戦寸評(2015.2.17)

 プレシーズンマッチはエルゴラッソ本紙でも寸評はなく3段階評価のみだった。せっかくなので寸評をこちらで公開したい。

■GK 1 佐藤 昭大 【○】

相手のシュートが6本だったこともあり、あまり仕事が求められる回数は少なかったが、後半30分あたりにあった宮市剛のミドルシュートを弾くなど見せ場はつくった。本人もセービングは自身の持ち味と考えているだけに決定機を防ぐことができたのは、これからのプラス材料となるだろう。佐藤をPSMで2試合起用したことからもわかる通り、トニーニョ・セレーゾは曽ヶ端準一人でシーズンを乗り切る気はないようだ。確かに、昨季も満身創痍になった曽ヶ端のパフォーマンスは、終盤に落ちてしまったことは否めない。佐藤が独り立ちすることがシーズンを安定的に戦うためにも不可欠になるだろう。そのためにはCBからのバックパスに質の高いキックを見せたい。曽ヶ端はラインを割ることもあるが、意図が伝わらないキックはほぼ皆無。まだバックパスに対して慌てているように見えるので改善していきたい。

■DF 22 西 大伍 【○】

安定している。しかし、ボールを持てるから持ってしまう傾向が強い。テンポが上がらない展開のときには球離れをよくして攻撃をつくってほしい。

■DF 14 ファン ソッコ 【△】

ビルドアップ時に味方との呼吸が合わず三島康平にプレスを受けてしまっていた。本人もその点については反省していただけに、今後の試合で修正してくれるだろう。ただし、1点だけ気になるのが背後に走る選手への対応だ。昌子と同様に運動能力が高い選手に見えるのだが、唯一反転力がなく、あっさり背後を取られてしまうのが気になるところ。前には強いが後ろに弱いイメージが拭いきれない。明らかな弱点を有するようでは起用しづらくなってしまうので杞憂であってほしい。

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