「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】シンプルなサッカーに不可欠な個人の判断の質/Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ大分トリニータ戦を終えて(2015.02.01)

 鹿島のサッカーは複雑ではない。システムはオーソドックスな[4-4-2]。現在はその派生形である[4-2-3-1]を採用しているが、いま流行りの可変システムや3バックのような動き方から覚えなければいけないこともない。
 しかし、オーソドックスであるが故に、ピッチに立った選手は試合状況を正しく把握し、プレーを決断する必要がある。つまり、選手一人ひとりが正しいプレーをすることが、シンプルなサッカーの礎になっている。もし、個人が判断を誤れば、たちまちチームは機能を失うだろう。Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ大分トリニータ戦は、その個人判断の質が違いとなって顕著に表れた試合だった。

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