「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【セレーゾの逆襲】「力まない走り方と、確かな戦術理解。それが彼の魅力です」(山本脩斗獲得について)/(2014.12.17)

 新井場徹のパフォーマンスが落ちるようになってから、鹿島の左SBは大きな懸案事項だった。その後、中田浩二や前野貴徳が起用されてきたが、前任者が本気になれば日本代表選手よりも才能がありながらそれをひた隠しに隠してきた実力者だっただけに、どこか物足りなさを感じさせチームの戦い方を制限してきた。しかし、ジュビロ磐田から加入した山本脩斗がようやくその穴を塞ぐパフォーマンスを見せたと言えるだろう。派手なプレーは少なくJリーグ優秀選手にも選ばれない地味な活躍だったかもしれないが、鹿島のサポーターであれば誰もがその存在価値を認めるパフォーマンスを示してくれた。

 個人的には、ここまで山本が左SBにはまるとは予想外だった。筑波大の車屋紳太郎にオファーを出していたため、彼が来るまでの繋ぎといっては失礼かもしれないが、それなりの活躍をしてくれれば十分な選手だと感じていた。ところがその予想は大きく外れ、今季のチームは山本脩斗無しでは考えられない。それくらいの活躍だった。

(残り 1141文字/全文: 1568文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ