「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】明日が見える敗戦/Jリーグ第26節ガンバ大阪戦(2014.10.07)

未来が見えた試合だった。赤崎秀平の先制点は相手の集中力が欠けていたこともあり、同じような形で得点することは難しいかもしれない。しかし、土居聖真のあげたチームの2点目は”完璧な得点”と言って良いだろう。
右サイドに開いた西大伍から中央の遠藤康に楔のパス。ポスト役になった遠藤は走り込んできた柴崎岳に落とす。少し強めの落としだったが、柴崎はそれをピタリとコントロール。そして、動き出していた土居聖真の足下に寸分違わぬスルーパス。絶好のパスが来たことで、飛び出して来た東口順昭にタイミングを取らせないまま土居がシュート。DF陣からすればどうしようもない完璧なゴールだった。
会心のプレーだったのだろう。柴崎は何度もスタンドに向かって拳を突き上げ、土居、赤崎、西、遠藤、カイオという面々が加わった輪ができる。新たな鹿島が誕生したことを印象づける象徴的な場面だった。

だからこそ、敗れたことが余計に悔しい。

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