J1第10節全試合振り返りLIVE(J論)【4/14(月)22時】

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【トピックス】「這い上がってたくましく成長した」渡邉晋監督が今シーズンを総括

12月6日、モンテディオ山形の渡邉晋監督が2023シーズンを総括する記者会見を行い、集まった報道陣への質問に一つひとつ答えながら、今年1年を振り返った。
この会見は、リーグ最終戦からプレーオフにかけたシーズン終盤の時期に、メディア陣から総括を求められたものの、大事な時期であることから断っていたため、監督自身の発案で設けられた。

1年を振り返る会見に臨む渡邉晋監督。「就任会見じゃないのでフランクにやりましょう」というスタンスで、時折笑顔も交えながら話していた。
渡邉監督は、今年のオフにはイングランドに滞在し、プレミアリーグのチームに、トレーニングと試合を含めて10日ほど視察を行い、刺激を味わってくるという。

今シーズンについて、渡邉晋監督は「シーズン当初に掲げたJ2優勝J1昇格という目標には届かなかったので、『いいシーズンだったね』とは口が裂けても言えない」と目標未達成だった結果について言及する。
一方で、8連敗のどん底から這い上がった選手たちについては「敗戦や悔しさからたくさん学んで這い上がってきた。本当にたくましくなった」と讃えた。

印象的だった3度の5連勝についても振り返り、1度目の5連勝は「平日昼間にあった大分戦でたくさんの子供たちが来てくれて、まさに勢いを我々に与えてくれた」、2度目については「ものすごく苦しいし難しいし、よくこれで勝ったなと思うゲームもあった。1人ひとりの粘り強さ、ボール際での執念を表現した先に、結果がついてきた」、そして終盤の3度目の5連勝は「そういったものが全て合わさった、地力がついた」とそれぞれ違う要因があったと分析する。
チームが段階を踏みながら勝利と成功体験を積み重ねながら成長したチームの象徴が3度の5連勝と言えるだろう。

J2で独走した町田、リーグ最終節まで自動昇格を争った磐田・東京V・清水といった山形より上位のチームとの差については「守備力」と分析する。
シーズン中も渡邉監督のもとで守備の改善は進んでいたが、来季も今のスタイルを維持しながら強化を進める方針。現在は監督やスタッフだけでなく外部の人間にも依頼しながら、今シーズンの失点を分析しているところだという。

今季序盤の8連敗など、例年リーグのどこかで調子を落とすチームの不安定さについては「そのバイオリズムの波を小さくしたい」と話し、そのためにも守備の重要性を語っていた。
「優勝することを考えると、我々の攻撃力をしっかりと持ちながら、当たり前の守備をするところはしなきゃいけない」

今のモンテディオ山形が培ってきた攻撃的なスタイルをベースに、渡邉監督が今年整備してきた守備をさらにブラッシュアップさせて加え、攻守両面でハイレベルに戦う。それが渡邉晋監督の描く、来シーズンのチームイメージになるだろうか。

来季の目標については、5日の表敬訪問後の囲み取材時と同様に「J2優勝を目指す」と設定し、その本気度についても改めて強調。他にも印象に残った試合や選手の成長と起用、選手が移籍していくことについて、サポーターとの関係性について、渡邉晋監督が胸の内で設定していた目標、監督就任の秘話といった話題を、1時間20分ほど時間をかけて語った。

会見の全文は本日以降、3度に分けて全文掲載する予定。

文・写真 嶋守生

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